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テレコズム
- ジョージ・ギルダー(GeorgeGilder)が提唱。
「テレコズム」(ジョージ・ギルダー著、葛西重夫訳、公文俊平解説、ソフトバンク・パブリッシング)
原題:「TELECOSM - How Infinite Bandwidth Will Revolutionize Our World」
目次
- 序章 豊富性と希少性
- 第1部 新しい光
- 第1章 マクスウェルの虹
- 第2章 他を律する科学
- 第3章 レーザーの登場
- 第4章 光速という限界
- 第2部 新しいパラダイム
- 第5章 ファイバー空間への道
- 第6章 七つの層の崩壊
- 第7章 テレコズムの法則
- 第8章 ワイヤレスが切り拓く新世界
- 第9章 衛星によるイーサ空間
- 第10章 コンポーネントソフトウェアの到来
- 第11章 貯域というパラダイム
- 第3部 豊富性に対する反抗
- 第12章 帯域への抵抗という賭け
- 第13章 怪物探し
- 第4部 凱歌をあげるテレコズム
- 第14章 パラダイムスターの登場
- 第15章 ダム帯域の洪水
- 第16章 新たなインテルを求めて
- 第17章 テラビームの時代
- 第5部 光の意味
- 第18章 寿命という限界
- 第19章 光の点
- 補遺 テレコズムの20の法則
補遺「テレコズムの20の法則」より抜粋
- 8 イエローページの法則
テレコズムではより優れたディレクトリが必要とされるので、そうしたディレクトリを提供する企業が成功する。帯域はハードウェア(光ファイバーなど)によって作られるが、これらのハードウェアによって可能になるネットワークでは、よりよいソフトウェアが必要とされる。したがってテレコズムでは、情報のキャッシュ、ミラー、複製、並べ替え、検索のための洗練された手段をめぐって、膨大な機会が生まれる。
- 10 即時的情報の法則
この法則は、時間を節約せよということを言っている。テレコズムでは顧客の時間を節約する企業が繁栄する。出荷までの時間、ターンアラウンドタイム、ディスクのシームタイムや回転時間、償還までの時間、ネットワークの遅延時間、メモリアクセスタイムなど、さまざまな時間があるが、すべては光の速度と人の寿命という二つの重要な尺度に帰着する。この物理的限界と生物学的限界が、情報時代の最も重要な希少性である。
- 15 ネットワークコンピューティングの法則
テレコズムでは、ネットワークがコンピュータになる。コンピュータは分解してネット上にちらばり、ソフトウェアは分解してネット上のコンポーネントになる。
- 18 テレビの衰退の法則
高出力で選択肢の少ないテレビは滅びる。テレビは現在、無限に選択肢のあるインターネットの低出力帯域に取って代わられつつある。この法則は、広告に関する次のような結論をもたらす。すなわち、テレビ広告は、アドと言いながら実はプラスではなく、マイナスだということである。同様に、ほとんどのインターネットバナーもプラスではない。これらの広告はいずれ、情報が豊かで、相互のやり取りが生まれるような、人々から望まれる広告に取って代わられる。インターネットは顧客に力を付与する。企業は今後、巧妙なトリックやこざかしい手段で顧客に広告を読ませることはできなくなる。
- 19 新聞雑誌の勝利の法則
テレコズムで利益を手にするのは、新聞と雑誌である。テレビとは異なり、新聞はすでに顧客に力を付与している。新聞の読者は、自分のペースとスケジュールで新聞を読むことができ、記事に対する反応を手紙で送ったり、必要な部分を切り抜いて保存したり、見たくない広告を無視したりできる。さらに個人広告欄を利用して自分で広告を載せることもできる。新聞が提供するこうした機能は、ネット上ではさらに効果を上げる。テレビ局が真のニュース報道や価値ある内容を提供するより、新聞社がウェブ技術を獲得したりビデオを採り入れたりする方がはるかに容易である。
- 20 コンジットとコンテンツの法則
この法則が意味するのは、コンテンツとコンジットを分離せよということである。ネットワークが所有するコンテンツが少なければ少ないほど、より多くのコンテンツがネットワークを流れるようになる。コンテンツ企業にとって望ましいのは、自社のコンテンツが、自社ネットワークだけでなく、あらゆるネットワークを流れることである。コンジット企業にとって望ましいのは、自社のネットワークが、自社コンテンツだけでなく、あらゆる企業のコンテンツを運ぶことである。この法則に従わない企業(AT&T、AOLタイムワーナー)は分裂する。ネットワークはダムになればなるほど、より多くのインテリジェンスを運ぶことができる。
CookieSceneに書いた「テレコズム」レビュー
「テレコズム」ジョージ・ギルダー著、葛西重夫訳、公文俊平解説、ソフトバンクパブリッシング(本)
著者ジョージ・ギルダーはアメリカの未来学者・技術評論家で、クリントン=ゴアの「情報スーパーハイウェイ構想」にも多大な影響を与えたといわれる人物。「ギルダー・テクノロジー・レポート」(http://www.gildertech.com/)を発行し、「ギルダーがほんの一言発しただけで、たちまち株価が動く」と言われる。「無限の帯域がわれわれの世界をいかに変革するか」という副題をもつ本書「テレコズム」は、ギルダーが「フォーブスASAP」やWebサイトで発表してきたこの10年間の論考をまとめたもので、本国アメリカでは2000年の春に出版され、大ベストセラーになっている。ギルダーは本書で、光ファイバー中に何十、何百もの異なる波長の光を多重化させて通す波長多重分割技術などにより通信の帯域は事実上無限になり、自立分散協調型の全光ネットワークが生まれるとしている。人間はそれを「グループ形成」ツールとして用いることで、従来の人間よりも積極的で賢いものに進化する。これからのテクノロジーとビジネスに興味ある人は必読。(mojix)
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