2003.08.07
HEADZ 佐々木敦
HEADZの佐々木敦さんと、10年ぶりくらいに再会。


渋谷のHEADZ事務所

佐々木さんとは10数年前、私が大学生の頃に知り合った。当時の私は大学の勉強をせずに、音楽や映画の雑誌に書いたり、「ショートカット」というマイナーなミニコミを作ったりしていた。佐々木さんは尊敬する先輩ライターであり、「ショートカット」にも書いてもらったりしていた。


佐々木敦(この写真はいまいち 現物はもっと若い)

いまや「音響派」といえば佐々木敦と言うほど、佐々木氏はこの傾向の音楽に注意を向けさせ、ジャンルとして定着させるのに大きく寄与した。まさに<凡人はジャンルを軽蔑し、賢人はジャンルを発明する>という氏の言葉通り、ひとつのシーンを創造し、新しいトラフィックを生み出したと言っても過言ではない。

近況、音楽産業について、パリペキンのこと、佐々木さんの大学の授業、その他いろいろについて、2時間半くらい話した。佐々木さんはいまや、その筋の大家といってもいいポジションにあるが、若くてエネルギッシュな感じは10年前とまったく変わっていなかった。

その佐々木さんに、「桜井くんはまったく変わっていない」と言われた。私は考え方も、風貌も、やっていることも、自分ではわりと変わったと思っていたので、その評はちょっと意外だった。でも、きっとその通りで、ほとんど何も変わっていないのだろう。