2005.05.08
YMOのCDを初めて買う
YMO『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』(1979)のCDを買った。
YMOのCDを買うのは、たぶんこれが初めてだ。



YMOは小学校の頃、「ライディーン」辺りからリアルタイムで全部聴いていて、
中3のときに解散(散開)するまで大ファンだった。

いまあらためて、ちゃんと聴いたYMOの印象は、「不思議な音楽」というものだった。

もちろんなつかしくもあり、あらためて、カッコいいとも思うのだが、
それ以上に、「こんな音楽はどこにもない」という不思議な感じがした。

中ジャケに、坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏それぞれへのインタビューが載っていて、これがまた面白い。

坂本龍一へのインタビューの中で、<YMOが海外でツアーをやったとき、現地のプレスから「なぜ琴や尺八を使わないのか?」という質問があった>というエピソードが紹介されていて、時代を感じた。

YMOは<日本経済の海外進出を象徴>、<一種の文化使節団>だった、という表現もあり、
いかにYMOが先駆的だったかをいまさらながら感じる。

なぜ、いまの私にYMOが「不思議」に聴こえるのかは、近々あらためて考えてみたい。

なお中ジャケのインタビューによると、アメリカのマーケットでは、自信作だった「テクノポリス」よりも「ビハインド・ザ・マスク」のほうが受け入れられたというエピソードもあり、これも興味深い。

たしかに「テクノポリス」は、いま聴くと地味で、ほとんど暗い曲だといってもいい。夜の新宿みたいなイメージ?

それに比べ「ビハインド・ザ・マスク」は、スピリチュアルな明るさがある。マッド・マイクの「Jupiter Jazz」(デトロイト・テクノを代表する名曲のひとつ)を連想してしまった。

YMOメンバーのソロもぞくぞくと復刻されているようなので、ちょっとずつCDで買いなおしていきたい。