2003.08.20
リチャード・ストールマン インタビュー
江坂健氏のblogで紹介されていたリチャード・ストールマンのインタビューを読んだ。

ロージナ茶会「リチャード・ストールマン氏へのインタビュー」
http://grigori.sytes.net/report/stallman.html

押しの強いキャラが出ていて、かなり面白い。リチャード・ストールマンは何度か日本に来ていて、素行もちょっとヘンだというウワサを聞くが、やはり天才なんだと思う。

インタビューの中に、自由なソフトウェア(「Free Software」のこと)に共感が高いのはブラジルとインドで、インドにはガンジーの思想が息づいている、という話が出てくる。不自由なソフトウェア(有償でクローズドなソフトウェアのこと)は植民地時代を思わせ、ガンジーの闘争と私達の行動が似通っている、とも言っている。

このアナロジーにはピンと来るものがあった。大げさではなく、彼はガンジーみたいなものであり、彼の活動は命がけの「自由のための闘争」なのだろう。

彼のスタンスがラディカルであることは事実だが、インタビュー中には、じゅうぶん現実的な戦略・政策として有効に思える提言がかなり出てくる(スペインの、EUの中で一番貧しい地域が自由なソフトウェアを使い、経済復興をITでやろうとしている話など)。

誰かにリチャード・ストールマンのドキュメンタリーを撮ってほしい。エンターテイメントとしても、時代・運動の記録としても、絶対面白くなりそう。