2003.08.28
充電池としての人間
毎日の朝晩、満員電車で通勤しなければならない苦痛は、それを知らない人には想像できないだろう。

時間を浪費するだけでなく、体力や気力も浪費する。会社に着いたらもうヘトヘトで、これから働くどころか、体力も気力もすっかり失っている。

人間というものを、食事と睡眠で満たされる充電式の電池だと考えれば、そのパワーの多くを通勤で使ってしまうのは、人間エネルギーの大いなる浪費だ。さらに、その人間をたくさん動かすために大量の電車や車が走っており、そこでも想像できないくらい大量の電気・燃料が使われている。

必要なときだけ出勤する仕組みや、成果に応じて報酬を出す仕組みを、もっと多くの会社が採用すべきだ。この問題を真剣に考える会社は、きっと報われるだろう。効率を重視することは、ひとりひとりの社員を人間として尊重することにもなる。