2003.12.23
ストック / エイトキン / ウォーターマンを発見
新宿ルミネ1の新星堂でカイリー・ミノーグのベストを試聴し、1987年の「ラッキー・ラヴ」が頭から離れなくなった。この曲、こんなに良かったのか。

以前買ったコンピ『DISCO FINE』(発売当時、あやつり人形のように腕をあやつられて踊るテレビCMをやっていた)に、たしか「ラッキー・ラヴ」が入っていたなと思い、カイリーのベストは買わずに帰宅。

家で『DISCO FINE』を探し出し、曲目リストを見てみると、案の定「ラッキー・ラヴ」が入っていて喜ぶ。

そして「ラッキー・ラヴ」以外にも、いい曲がたくさんあるのだった(『DISCO FINE』は、マイケル・フォーチュナティ「ギヴ・ミー・アップ」を聴きたくて買っただけで、マトモに聴いていなかった)。全22曲のうち、シニータ「TOY BOY」「GTO」、バナナラマ「アイ・ハード・ア・ルーマー」、サマンサ・フォックス「ストップ・ミー・ナウ」あたりは、「ラッキー・ラヴ」と同じくらい好きになった。

これらはいずれもストック / エイトキン / ウォーターマン作で、「アイ・ハード・ア・ルーマー」はフォーチュナティ「ギヴ・ミー・アップ」のほとんどパクり曲ながら、原曲に匹敵するすごい完成度。サマンサ・フォックス「ストップ・ミー・ナウ」は、おそらく「ラッキー・ラヴ」を超える名曲だが、これはなんと2時間でレコーディングされたらしい。

ストック / エイトキン / ウォーターマン、最高じゃないか。いままでの私は、この良さをずっとわかっていなかったわけだ。

ストック / エイトキン / ウォーターマンはユーロビートの代名詞であり、ユーロビートというのは私がこれまで一度もまともに聴いたことがない音楽ジャンルのひとつだ。

80年代後半当時の私にとって、ユーロビートは全部カスに聞こえたし、ストック / エイトキン / ウォーターマンなどはカスの権化に思えた。

その後、ハウスやテクノを通じてダンスミュージックにのめり込んでいったが、あの頃のユーロビートを聴きたいと思ったことは一度もなかったように思う。

しかし今の私には、かつてあれほど毛嫌いしていたストック / エイトキン / ウォーターマンの曲が、最高のポップ・チューンに聞こえるのだ。

カイリー、バナナラマ、サマンサ・フォックスを何度もリピートしながら、ストック / エイトキン / ウォーターマンの偉大さを噛みしめる。アメリカの洗剤みたいな『DISCO FINE』の安直なジャケットも、ユーロビートのようにカッコいいと思う。