2005.07.25
ヘッジファンドの投資手法
ハーバード留学記 : ヤツラの儲け方
http://hbslife.exblog.jp/3178191

ヘッジファンドの投資手法について解説したエントリ。

<加えて、ここがヘッジファンドの「ヘッジ」たるゆえんなのだが、買いポジション(=ロング)について必ず何らかの売り(=ショート)を行なって、市場全体のリスクを自分の投資から取り除くようにする。一番簡単なヘッジは、市場インデックスをショートすること。自分がいかにある銘柄について自信を持っていても、日経平均が下がってしまえば、必ず当該銘柄にも売り圧力が働く。買いと同時にマーケットを売っておくことで、市場全体の上下から自分の投資を分離することができるわけだ。さらに、日本でどれだけアヴェイラブルなのか知らないが、こちらでは業界のインデックスをショートしたり(Retail IndexやIndustrials Indexなど、業界別の株をバスケットにしたインデックスが売買されている)、様々なオプションを売り買いすることで、自分の賭けとは無関係なリスクを中立化する>。

なるほど、これが<ヘッジファンドの「ヘッジ」たるゆえん>だったのか。

いくら優良銘柄だとしても、その株価は市場全体の動きに大きく左右される。

特定の銘柄を買って(ロング)、業界のインデックスを売る(ショート)ことで、その業界の平均的な動きを取り除いて、その特定銘柄の動きだけを「抽出」することができるのだ。

とても勉強になった。こういう考え方って、金融とか統計などの世界では当たり前なんだろうか。