バブル2.0 - メアリー・ミーカーの再登場
ジョン・ヘーゲル(著書『ネットで儲けろ(Net Gain)』などで知られる)が、モルガン・スタンレーのアナリスト、メアリー・ミーカー(Mary Meeker)が先日のWeb 2.0カンファレンスに登場したことを受けて、バブル再来の可能性について書いている。
Edge Perspectives with John Hagel : Mary's Back - The Internet, China and Bubbles
http://edgeperspectives.typepad.com/edge_perspectives/2005/10/marys_back_the_.html
私はこれを見て、以前梅田さんが書いていたエントリをただちに思い出した。
CNET Japan : [梅田望夫・英語で読むITトレンド]バブル戦犯と言われたMary Meekerの再登場
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001847.html
<Mary Meekerは、ネットバブルを煽りまくった証券アナリスト、つまりバブル戦犯として、バブル崩壊後に大変なバッシングを受けて表舞台からしばらく姿を消していた女性である>。
私は昨年のこのエントリを読んで、メアリー・ミーカーの名を初めて知ったのだが、投資の世界では有名な人のようだ。
足立 真一のTriton Blog : ウォール街でネットの女王の復活の意味するもの
http://adachi.blogzine.jp/tritonblog/2005/05/index.html#a0001491767
<先月末、ワシントンで「広告・ハイテク業界」というカンファレンスが開かれた。開会の基調講演に姿を現したのはモルガンスタンレーのアナリストのメアリー・ミーカーだ。懐かしい名前である。
1999〜2000年のインターネット・ブームの時は超売れっ子のアナリストで、メディアは彼女に「ネットの女王」というニックネームを贈った。しかしネット・バブル崩壊でウォール街のネットのアナリストの大半が職を失ったが、彼女は残った。>
先日、モルガン・スタンレーが中国のインターネット事情に関する詳細レポートを無料公開していたが、これの著者がメアリー・ミーカーだった。
breakbeans blog : 中国のインターネット事情に関する詳細レポートをモルガン・スタンレーが無料公開
http://blog.breakbeans.com/2005/09/26/105537
冒頭のジョン・ヘーゲルのエントリに、メアリー・ミーカーがWeb 2.0カンファレンスでおこなった講演のプレゼン資料へのリンクがある。
Morgan Stanley : Internet Trends : Web 2.0 - October 6, 2005
http://www.morganstanley.com/institutional/techresearch/pdfs/meeker_internet_trends100605.pdf
ざっと見たところ、先日の中国のインターネット事情のレポートとも重なる部分がある。また上記の足立真一氏が書いている以下の内容が、今回のレポートにも入っていた。
<このところ再び、メディアが取り上げる機会がふえてきた。ネット企業の動きは「ブームから崩壊へ、そしていまは小景気」、一方投資家にとっては「小景気から崩壊へ、そしていまやブームの段階へ」のパターンという>。
これに対応するのは、資料の6ページ「What We Have Lived Through」にある以下の図式だ。
Company Creation:
Boom --> Bust --> Boom-let
Wealth Creation:
Boom-let --> Bust --> Boom
(「Boom」が「ブーム」、「Bust」が「崩壊」、「Boom-let」が「小ブーム」といった意味のようだ)
こういう図式化はアナリストやコンサルが得意なものであり、どこまで現実にフィットしているかは慎重に判断する必要はあるが、さすがに「面白い」ことは確かだ。
ジョン・ヘーゲルのエントリにあるように、Web 2.0が「バブル 2.0」につながっている可能性はあり、梅田氏や足立氏も書くように、メアリー・ミーカーの再浮上がそのシンボルと見られているようだ。
Edge Perspectives with John Hagel : Mary's Back - The Internet, China and Bubbles
http://edgeperspectives.typepad.com/edge_perspectives/2005/10/marys_back_the_.html
私はこれを見て、以前梅田さんが書いていたエントリをただちに思い出した。
CNET Japan : [梅田望夫・英語で読むITトレンド]バブル戦犯と言われたMary Meekerの再登場
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001847.html
<Mary Meekerは、ネットバブルを煽りまくった証券アナリスト、つまりバブル戦犯として、バブル崩壊後に大変なバッシングを受けて表舞台からしばらく姿を消していた女性である>。
私は昨年のこのエントリを読んで、メアリー・ミーカーの名を初めて知ったのだが、投資の世界では有名な人のようだ。
足立 真一のTriton Blog : ウォール街でネットの女王の復活の意味するもの
http://adachi.blogzine.jp/tritonblog/2005/05/index.html#a0001491767
<先月末、ワシントンで「広告・ハイテク業界」というカンファレンスが開かれた。開会の基調講演に姿を現したのはモルガンスタンレーのアナリストのメアリー・ミーカーだ。懐かしい名前である。
1999〜2000年のインターネット・ブームの時は超売れっ子のアナリストで、メディアは彼女に「ネットの女王」というニックネームを贈った。しかしネット・バブル崩壊でウォール街のネットのアナリストの大半が職を失ったが、彼女は残った。>
先日、モルガン・スタンレーが中国のインターネット事情に関する詳細レポートを無料公開していたが、これの著者がメアリー・ミーカーだった。
breakbeans blog : 中国のインターネット事情に関する詳細レポートをモルガン・スタンレーが無料公開
http://blog.breakbeans.com/2005/09/26/105537
冒頭のジョン・ヘーゲルのエントリに、メアリー・ミーカーがWeb 2.0カンファレンスでおこなった講演のプレゼン資料へのリンクがある。
Morgan Stanley : Internet Trends : Web 2.0 - October 6, 2005
http://www.morganstanley.com/institutional/techresearch/pdfs/meeker_internet_trends100605.pdf
ざっと見たところ、先日の中国のインターネット事情のレポートとも重なる部分がある。また上記の足立真一氏が書いている以下の内容が、今回のレポートにも入っていた。
<このところ再び、メディアが取り上げる機会がふえてきた。ネット企業の動きは「ブームから崩壊へ、そしていまは小景気」、一方投資家にとっては「小景気から崩壊へ、そしていまやブームの段階へ」のパターンという>。
これに対応するのは、資料の6ページ「What We Have Lived Through」にある以下の図式だ。
Company Creation:
Boom --> Bust --> Boom-let
Wealth Creation:
Boom-let --> Bust --> Boom
(「Boom」が「ブーム」、「Bust」が「崩壊」、「Boom-let」が「小ブーム」といった意味のようだ)
こういう図式化はアナリストやコンサルが得意なものであり、どこまで現実にフィットしているかは慎重に判断する必要はあるが、さすがに「面白い」ことは確かだ。
ジョン・ヘーゲルのエントリにあるように、Web 2.0が「バブル 2.0」につながっている可能性はあり、梅田氏や足立氏も書くように、メアリー・ミーカーの再浮上がそのシンボルと見られているようだ。