2005.11.04
プロのブロガー
ブログを書くだけで食っていける「プロのブロガー」が、そろそろ出てきてもいい。
あるいは、もう存在しているかもしれない。

「プロのブロガー」のビジネスモデル(どうやって食うか)は、以下のようなものがありうると思う。

1 広告
2 PR記事
3 書籍化
4 新聞・雑誌などの原稿料

1は、通常のニュースサイトなどと同じように、バナー広告を出すもの。
特徴のある人気ブログであれば、広告を出したいクライアントはきっといるはず。
あるいはお手軽にやるなら、すでに広まっているアフィリエイト広告という手もある。

2は、商品の紹介などを書くもの。
バランスを失わない中身のある内容で、スポンサーを明示していれば、成立しそうに思う。
雑誌や新聞に載っている音楽評や映画評、書評などに近いものだ。

3は、ブログの内容を書籍化するもの。
最近はネットやブログ発の書籍も増えてきて、今後はもっと増えるだろう。
人気ブログであれば、いくらか付加価値をつければ本も売れるはず。
とはいえ、紙になってしまうとリンクなどは辿れないので、
最初から書籍化することをある程度想定して書いておく必要はあるかもしれない。

4は、ブログの内容を新聞・雑誌に転載し、原稿料をもらうもの。
(オリジナルで別途書き下ろすのは、ここでは考えていない)
このパターンはまだあまり聞かないが、今後は増えてくる気がする。
新聞や雑誌側の立場で考えれば、書き下ろしのオリジナルではないというところさえ了承すれば、
内容の質が約束されていて、記事も完成していて締切の心配もないので、きっと大助かりだと思う。

この4つのどれか、あるいはいくつかを組み合わせれば、
ある程度の人気とブランド力があるブロガーなら、たぶん食えるように思う。

あるいは、以上は「フリーのプロ・プロガー」を想定したものだが、特定の企業に属するパターンも考えられる。

海外のブログを見ていると、広告やPR、マーケティングなどの業界で、「ブログ活用」が最近ホットなテーマになりつつあるようだ。こういう「情報を広める」ビジネスには、ブログはまさにドンピシャだろう。

そういう話題はいまのところアメリカが中心で、日本では一部の先進的な人を除き、まだそれほど聞かないように思う。いま日本でブログ専門のPR会社なんかを立ち上げれば、これから有望と思われるこの分野で、一気に先頭に立てるのではないだろうか。

自宅でブログばかり書いているニートなんかも、そういうブログを活用する企業などに入れば、一気に才能が開花するかもしれない。逆に、高給を取りながら自分では何も作っていない広告代理店の社員などは、これから危ないかも?

いずれにせよ、「ゲームのルール」が変わりつつあることは確かだろう。

「プロのブロガー」とは、いわゆる「物書き」「ライター」の現代版だ。
ただし、ブログなりのリテラシーやスピード、「リズム感」が求められるところが、紙媒体と少し違うところだと思う。