2005.12.21
「あとで読む」 と 「あとで書く」
この2つは、2005年のキーワードに入ってもおかしくないかもしれない。

■ 「あとで読む」

今年2月、はてなのソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」が登場。その後いつのまにか、「あとで読む」タグというものが出現した(初めてこのタグをつけた人は誰なんだろう?)。これは文字通り、「あとで読もう」と思ったものにつけておくタグだが、しかし実際はそのまま読まずに終わってしまうことも多い。

■ 「あとで書く」

「あとで書く」とは、自分のブログなどで何らかのトピックについて書きたいと思うのだが、すぐに書く余裕がないので、とりあえずトピック名、テーマだけ書いておいて、「あとで書く」と書いておくというものである。

この「あとで書く」をブログ名に掲げたのが、ogijun氏のブログ「ogijunのあとで書く日記」だ。その名の通り、「あとで書く」という記述があちこちに見られる。ここでは、「あとで書く」という字義通りの意味よりもむしろ、「あとで書く」と書くこと自体がブログの主眼になりつつあり(?)、これは一種の「開き直り」が生み出した、画期的なメソッドだと思う。

「あとで書く」という記述が、公開メディアであるブログ上に出てくるということは自己矛盾的であり、本来ありえない。ありえるとしても、これまでは例外的な手法、日陰的な存在だったはずだ。これを堂々と連発してしまうという氏の手法は、まさにコロンブスの卵といえよう。これに共感し、あるいは勇気を得て(?)、ブログ上で「あとで書く」メソッドが最近広まりはじめているように見える。

■ 「あとで読む」と「あとで書く」の登場は、何を意味するのか

について、あとで書く。