2008.07.04
会計を学ぶならウィキペディアがオススメ
ウィキペディアで会計関連のページを見てみたら、とても充実していて驚いた。
私はウィキペディアの大ファンなのに、会計関連の項目がこれほど充実していたとは気づかなかった。

複式簿記
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A4%87%E5%BC%8F%E7%B0%BF%E8%A8%98

貸借対照表(バランスシート、B/S)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%B8%E5%80%9F%E5%AF%BE%E7%85%A7%E8%A1%A8

損益計算書(P/L)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%90%8D%E7%9B%8A%E8%A8%88%E7%AE%97%E6%9B%B8

仕訳(しわけ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%95%E8%A8%B3

勘定科目(かんじょうかもく)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%98%E5%AE%9A%E7%A7%91%E7%9B%AE

ここにある内容自体は、企業会計の一般的な知識なので、たいていの本には書いてある。しかし、こういった概念をひとつひとつ、これから学んでいくという初学者には、本よりもこのウィキペディアの形式のほうがいいと思う。

ウィキペディアはWebの「フリー百科事典」なので、「貸借対照表」「損益計算書」といった各概念ごとにページがある。各概念の解説ページは図表を使って自在に構成されていて、解説文の中に出てくる概念にはリンクが張られ、その概念の解説ページにいつでも飛べる。

会計はたくさんの概念で組み上げられた「概念体系」なので、特に上記のような基本概念をまず理解しないと、なかなか入り込めない。初学者はこれらの基本的な概念が理解できるまで、何度も立ち戻って理解する必要がある。そのためには、紙の本を通読するよりも、このウィキペディアで学ぶほうがわかりやすく、効率がいいと思う。

WebやWikiの利点に加えて、ウィキペディアの会計関連の項目は、解説の内容もよくまとまっていて、わかりやすい。会計の解説本の中には、安易なメタファーや子供じみたイラストなどのために、余計わかりにくかったり、学習意欲を削がれるものがときどきある。ウィキペディアの解説にはそれがなく、平明で簡潔であり、読んでいても苦にならない。

「貸借対照表」のページにある「貸借対照表の主要科目例」など、ほんとうの貸借対照表と同じ表形式になるようレイアウトされていて、流動資産固定資産といった各項目にリンクがある。こんなことができるのも、Webならではだ。