CINRA MAGAZINE - 巨匠ISM第３回　伊藤ガビン先生
http://cinra-magazine.net/vol.19/CONTENTS/index.php?id=49



ウィキペディアの「伊藤ガビン」ページで知ったインタビュー記事（2008年10月）。これは面白い。

子供時代や『ログイン』時代の話、アートデビューのきっかけ、「パラッパラッパー」のことなど、笑いと鋭い視点が共存したエピソードが満載。

ほぼ全編にわたって面白いが、例えばインタビューの最後の部分などは特に面白い。

＜友達と夜中に話してていちばん盛り上がるのは、「誰が嫌いか」という話なんです。「誰にカチンときた」とか、「誰の発言をきいてムカついた」とかを掘ってくと面白い。嫌いな人は絶対自分とかぶってるから。僕、だんだん他人に腹が立たなくなってきたんですけど、最近ではヴィンセント・ギャロにムカつきましたね（笑）。ギャロってけっこう器用な人で、展覧会をやったりしてるんですよ。で、友達が原美術館に観に行って、「面白かったよ」って言ってて。それで観に行ったら「なんだよコレ！」ってす～ごいムカついて。友達が褒めてるから、さらにムカついて。まあ、そういう意味じゃ、ライバルはヴィンセント・ギャロですね＞。

「嫌いな人は絶対自分とかぶってる」という説得力ある仮説と、「ヴィンセント・ギャロにムカついた」というエピソードが共鳴して、笑わせると同時に、鋭い視点を提示している。

この「笑い＋鋭い視点」というのが、伊藤ガビンの魅力・あり方の本質だと私は考えていて、このインタビューはそれを見事に捉えている。


関連：
ウィキペディア - 伊藤ガビン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A..

関連エントリ：
肯定と否定は、実はけっこう近い
http://mojix.org/2005/09/23/093958