2010.09.20
Karen Schifano つめたくもないし、あたたかくもない
Karen Schifano
http://www.karenschifano.com/

最近知ったニューヨークの画家。

少ない色と形に絞ったミニマルな作風で、カラーフィールド・ペインティング的な色面による抽象と、ドアや窓などの具体物を暗示するコンセプチュアル・錯視的なアプローチ、その両面を兼ね備えている。

このミニマルな作風をつらぬいて、10年くらい活動しているようだ。大体どの作品もいい。


Early American (2009)


Coming Soon (2008)


Figures of Speech #7 (2007)


Hypothesis (2006)


Eating the Strawberry (2004)


Green Window (2003)


Two Reds(2001)

見方によっては、女性的なイラストのようにも見えるし、「Coming Soon」や「Figures of Speech #7」、「Eating the Strawberry」あたりの精妙な色使いは、江戸時代あたりの日本文化に通じるものも感じる。

つめたくもないし、あたたかくもない、中立的な感じなので、見ていても飽きない。

こういういい作品を見ると、アートというものはつくづく「見る思想」だと思う。


関連エントリ:
Aleksandra Rdest
http://mojix.org/2010/02/11/aleksandra_rdest
Justin Valdes 抽象と具象、2次元と3次元のソフトな緊張感
http://mojix.org/2010/01/28/justin_valdes
Victoria Haven
http://mojix.org/2009/12/06/victoria_haven
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