2011.07.14
映画の予告編は凝縮しすぎている むしろ最初の3分を公開してはどうか
最近は、たいていの新作映画が公式サイトを持っていて、予告編の動画をネットで見ることができる。

予告編を見れば、大体どんな映画なのか、雰囲気がわかる。1~2分くらいで見れて、その映画の雰囲気がわかり、お金もかからないので、じつに便利だ。

「こりゃハズレだな」という作品でも、予告編だけなら時間もお金も失わず、むしろ楽しく見れる。

しかし残念なのは、予告編はたいてい凝縮されすぎていて、テンポが早すぎることだ。その映画の魅力を1~2分で伝えようとして、編集で多くのものを詰め込み過ぎている。味つけの濃すぎる料理みたいなのだ。大げさなナレーションや、「ドーン」みたいなバカっぽい効果音もよくあり、まるでCMである。

編集で無理に凝縮した予告編よりも、いっそのこと、最初の3分くらいをそのまま公開してはどうだろうか。これなら、元の作品のリズムが失われることもないし、最初の3分を見れば、続きを見たくなるものだと思う。

オープニングがつまらないけれども実は傑作、というのも中にはあるかもしれない。しかし多くの場合は、最初の3分くらいを見れば、その映画の水準はわかるものだと思う。


関連エントリ:
その映画がつまらないかどうか予告編から見破る方法
http://mojix.org/2010/10/19/movie-suck
「手を加えない」という高度な判断
http://mojix.org/2009/12/24/koudo_handan
21世紀の日本版『大人はわかってくれない』 小林政広監督『ワカラナイ』
http://mojix.org/2009/10/26/wakaranai_movie
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