2013.03.13
梅本洋一さん死去 『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』編集長
朝日新聞デジタル - 梅本洋一さん死去 「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」(2013年3月12日23時7分)
http://www.asahi.com/obituaries/update/0312/TKY201303120511.html

<梅本洋一さん(うめもと・よういち=映画評論家、横浜国立大教授)が12日、虚血性心不全で死去、60歳。通夜は18日午後6時、葬儀は19日午前11時30分から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は妻安美さん>。

<映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」の編集長を創刊時から務めた。主な著書に「映画は判ってくれない」「映画旅日記 パリ―東京」など>。

梅本洋一さんが亡くなったとのこと。60歳なんて、早すぎる。

ここにもあるように、梅本さんは1990年代、『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』という映画雑誌を立ち上げ、その編集長だった。私はこの雑誌に5号から参加して、その後7~8冊にわたり、ヘタクソな文章を載せてもらった。梅本さんとは編集会議などでたびたび同席し、個人的にもいろいろお世話になった。カイエの人たちと自宅におじゃまして、手料理をごちそうになったのを覚えている。

その頃、私は『ショートカット』という、コピー・ホチキス留めのミニコミをやっていた。あるとき、『ショートカット』に影響されたらしき、『オーバーロード』というミニコミが送られてきた。『ショートカット』と同じ体裁の、コピー・ホチキス留めのミニコミである。それを作っていたのは、梅本さんの教え子である横浜国立大学の学生たちだった。コピー・ホチキス留めであっても、とにかく自分たちで雑誌を立ち上げるというのが、ちゃんと梅本さんの精神を受け継いでいるな、と思った。

横浜国立大学のサイトの、梅本さんの紹介ページに、写真と、学生に向けたメッセージが載っている。

横浜国立大学 マルチメディア文化課程 - 梅本 洋一(うめもと よういち)
http://mmc.edhs.ynu.ac.jp/content/staff/umemoto.html



メディア研究講座・教授
映画評論家 文学博士
専門分野
  映像論 フランス演劇史
担当授業
  映像論C 映画論 フランス語実習

<大学入学はゴールじゃない。 就職もゴールじゃない。 卒業して良い会社に就職しても、すぐに会社が潰れたり、解雇されたりするかもしれない。地球社会はどんどん変わり、昨日の常識は今日の非常識だ。 受験を経てくると大学入学がゴールだと思うかもしれない。でも変化する社会の中に身を置いていると、それはゴールなんかではないことがよく分かる。 まだ何も始まっちゃいないんだ。今日、我慢すれば、もっと良い明日がくると思うこともある。 でもそんなことないよ。 今日、我慢しても、もっとひどい明日がくるかもしれない。だから我慢するのを止そう。 僕らは今しか生きていない。 だから今できることしかできない。だから、今日、そして今、何かを作らなければ一生何もできない。 だから僕は我慢しないでいつも焦っている>。

僕らは今しか生きていない。 だから今できることしかできない。だから、今日、そして今、何かを作らなければ一生何もできない。


関連:
ウィキペディア - 梅本洋一 (映画評論家)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%85..