2013.04.26
生物の分類
ウィキペディアの「生物の分類」というページがおもしろい。

ウィキペディア - 生物の分類
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F..

<生物の分類(せいぶつのぶんるい)では、生物を統一的に階級分類する方法を説明する。分類学学名Category:分類学ウィキスピーシーズも参照のこと>。

<判明している生物の種は、300万から1,000万種である。それぞれの種には学名(属名+種小名または属名+種形容語)がつけられる。学名の前半は属名で、属とはごく類縁関係が近い種をまとめたものである。これらを分類してその分類グループに分類名をつけることが行われている。さらにこの分類を階層的に(小分類>中分類>大分類etc)体系付けすることで、いろいろな生物グループ同士の類縁関係、ひいては進化の系譜を明らかにしようとする>。

生物の分類はアリストテレスにはじまり、これが中世まで続いたが、その後リンネ学名(二名法)を採用し、近代的な分類法の刷新がはじまった、とのこと。

現在の生物分類は、以下の図のような階層になっているらしい。



例えば「ヒト」の場合、次のような分類になる。

ドメイン:真核生物
界:動物界
門:脊索動物門(脊椎動物亜門)
綱:哺乳綱
目:サル目
科:ヒト科
属:ヒト属
種:H. sapiens

上から2番目の「界」は、「動物界」「植物界」がよく知られているが、ほかにもいろいろな「界」があるらしい。

ウィキペディア - 界 (分類学)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%8C_..

<界は長らく、(基本的階級以外を含めても)最上位の階級で、動物界と植物界の2つのみが認められてきた(二界説)。この考えは現在でも一般社会では広く通用している。しかし、19世紀末からさまざまな界が新設され、特に20世紀末以降は、界分類の再編が日常的に唱えられている。現在は10前後の界を置くことが多いが、分類の前提となる系統の段階で諸説あり、一致には遠い>。



しばらくは「動物界」と「植物界」の2つしかなかったが、19世紀末に「原生生物界」という3つめの界ができた。その後さらに増えていって、現在では10前後の界があるらしい。

界の上位分類が「ドメイン」で、「真正細菌」「古細菌」「真核生物」の3つがあるようだ。植物や動物は「真核生物」になるらしい。

<1990年、ウーズは、真正細菌・古細菌・真核生物を3つの基本的な系統とみなし、これらをドメイン(domain) に格上げしてBacteria, Archaea, Eucarya と命名した。この3ドメイン説は議論をまき起こしたが、従来の2上界説(原核生物界と真核生物界)にかわって、界以上の分類法の標準となっている。さらにウーズは古細菌をユリアーキオータとクレンアーキオータの2界に分けた。クレンアーキオータ界はレイクのエオサイト界にほぼ相当する>。

<2005年、国際原生動物学会は、真核生物の新しい分類を発表した。この分類にはリンネ式階級は使われていなかったが、「界相当」のグループとしてアメーボゾア、オピストコンタ(動物と菌類など)、リザリア、エクスカヴァータ、クロマルベオラータ(クロミスタなど)、アーケプラスティダ(植物)の6つが置かれ、これが真核生物の分類の標準となった>。

「クレンアーキオータ界」とか「エオサイト界」とか、まるでSFである。いろんな学説が、こんなスピリチュアルな名前で争っているというのも、何かおもしろい。