西川潔 「起業家というキャリア」
CNET Japanで西川潔氏が連載していた「起業家というキャリア」が今日で終了。
私はこれを毎回楽しみに読んでいた。「ベンチャー」「起業」ネタはいまやどこにでも転がっているが、こんなに中身のあるものはなかなかないと思う。
今日の最終回では、以前もいちど紹介しているのに、Jeff Bezosの「regret minimization framework(後悔最小化フレームワーク)」がまた紹介されている。このベゾスの話は、この連載のなかでもいちばん印象的なところだと私は思っていたのだが、それにしても同じネタがもう一回出てきたのには笑ってしまった。これで、私はますます西川氏のファンになった。
金儲けのために起業する人は成功しない、というのは鉄則のようで、その手の本などにはよく出てくる。Jeff BezosがAmazonを成功させたのも、とにかくそれをやりたかった、それをやらなければ死ぬまで後悔するぞ、という強い動機があったからで、金儲けが目的ではない。
楽天の三木谷社長が言ったという「自分はリスクテイカーではなく、リスクアバーター(averter:回避者)だ」というフレーズも気が利いている。通常の価値観と反対のことを言うことで、何が本当の「リスク」であるかを示唆している。西川氏はこれを、<人生を後悔するリスクを徹底的に避ける>とパラフレーズしている。
「あーあ、自分の人生はつまんなかったなあ」と後悔すること、自分の人生において、たしかにこれ以上の損失はなさそうだ。
私はこれを毎回楽しみに読んでいた。「ベンチャー」「起業」ネタはいまやどこにでも転がっているが、こんなに中身のあるものはなかなかないと思う。
今日の最終回では、以前もいちど紹介しているのに、Jeff Bezosの「regret minimization framework(後悔最小化フレームワーク)」がまた紹介されている。このベゾスの話は、この連載のなかでもいちばん印象的なところだと私は思っていたのだが、それにしても同じネタがもう一回出てきたのには笑ってしまった。これで、私はますます西川氏のファンになった。
金儲けのために起業する人は成功しない、というのは鉄則のようで、その手の本などにはよく出てくる。Jeff BezosがAmazonを成功させたのも、とにかくそれをやりたかった、それをやらなければ死ぬまで後悔するぞ、という強い動機があったからで、金儲けが目的ではない。
楽天の三木谷社長が言ったという「自分はリスクテイカーではなく、リスクアバーター(averter:回避者)だ」というフレーズも気が利いている。通常の価値観と反対のことを言うことで、何が本当の「リスク」であるかを示唆している。西川氏はこれを、<人生を後悔するリスクを徹底的に避ける>とパラフレーズしている。
「あーあ、自分の人生はつまんなかったなあ」と後悔すること、自分の人生において、たしかにこれ以上の損失はなさそうだ。