2004.01.28
私の 「究極の1冊」 ノミネート作品
明日の晩、「1人シンクタンク橋本大也百式管理人の強力タッグによる、イベント「超本格会議」がある。

参加者全員が「究極の1冊」を持ち寄るというもので、参加型の「会議」。

ただ誰かの話を聴くだけのセミナーなどよりも、こういう参加型イベントとか、たくさんの人が発表するパターン(ライトニングトークスとか)が、私は好きだ。

私もたぶん行く予定。しかし行くとなると、私も「究極の1冊」を提示しなければいけない。

さて、私の「究極の1冊」は何だろうか?「好きな本」とか「オススメ本」ならいくらでも挙げられるが、「究極の1冊」となるとじつに難しい(みんなそうだと思うけど)。

私の「究極の1冊」ノミネート作品を、いくつか考えてみた。

ル・クレジオ『物質的恍惚』

ちょっとフランスかぶれだった大学時代、大きな影響を受けた作家の思想的エッセイ集。
「小説のゴダール」とも評された文体のカッコ良さと、思想の質・深さにしびれていた。

マイケル・E・ガーバー『はじめの一歩を踏み出そう』

「ビジネス」とは何なのか、じつにわかりやすく、しかしどこにも書いていないような鋭さで、開眼させてくれる衝撃の1冊。いわば、ビジネス「悟りの書」。

トム・ピーターズ『ブランド人になれ!』

クレイジーな人気ビジネスコンサルタント、トム・ピーターズのわりと最近の本。彼は昔からずっと同じことを言っているが、最近はますますポップになってきた。これは小さい本で持ちやすいのもいい。

L・モホリ=ナギ『ザ・ニュー・ヴィジョン』

アーティストで、バウハウスの教授でもあった人の代表的著作(1928、改訂版1949)。「才能は誰にもある」「芸術は感覚の研磨機である」など、芸術の重要性や価値に対する私の考え方を形成してくれた。グロピウスが「モダン・デザインの標準文法」と評した名著。

他にも、まだまだある。芸術系ではハンス・リヒター『ダダ』、Andrew Renton + Liam Gillick『Technique Anglaise』、コンピュータ系ではJon Udell『Practical Internet Groupware』、Amos Latteier+Michel Pelletier『The Zope Book』(もちろん)、哲学系ではカルナップ『意味と必然性』、ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』、大森荘蔵『言語・知覚・世界』、あとはフラー『宇宙船地球号』などなど‥。

まともに考えると、朝までかかりそうだ。適当に切り上げないと‥。