2004.06.25
iPodはネット世代のウォークマンだ
手持ちのCDで、わりと聴くものを片っぱしからリップして、iPodに入れている。外に持っていくのも、CDウォークマンではなく、iPodになった。

iPodは確実に、私の音楽生活を変えた

iPodの場合、CDは持っていかなくていいし、CDの取替えも不要。あたり前のことだが、これでぜんぜん違うのだ。

私の場合、「突然、ふと○○を聴きたくなる」ということがしょっちゅうある。大量の音楽ライブラリが、こんなに小さく持ち歩けるとは、想像もできなかった。

大量なだけではない。アルバムやアーティストから探して聴けるだけでなく、自分のプレイリストを好きなだけ作っておいて、好きな順番に聴ける。これも、CDウォークマンでは絶対にできなかったことだ。「On-The-Go」機能で、iPodの中でプレイリストを作ることもできる。

カセットの「ウォークマン」が出たのは、1980年ごろだったろうか。その後、CDウォークマンやMDプレイヤーなども出たが、このiPodに比べれば、本質的な変化ではなかったと思う。

iPodは、大容量の小型ハードディスク、MP3というフォーマット、PCとの高速連携など、いろいろな技術に支えられている。そしてそれらの技術はいずれも、PCやインターネット、ブロードバンドの大変革がなければ存在していない。

iPodは、ウォークマンから20数年のあいだに起きた、PCとインターネットの大革命を経て誕生した、新世代のウォークマンなのだ。

iPodによって、私の頭の中で、パラダイムシフトみたいなものが起きている。私にとってこういう瞬間というのは、そんなに多くはない。PCを買ったとき、ネットにつながったとき、Zopeに出会ったときなど、それくらいの衝撃だ。