2004.07.08
池内タオル
池内タオル株式会社
http://www.ikeuchitowel.com/

EU基準のオーガニックコットン、自社の使用電力を風力発電でまかなうなど、愛媛の今治にある注目の企業らしい。

語るjp : 池内タオル 池内計司インタビュー
http://www.kataru.jp/026.html

<ニューヨークの一流店では世界を代表するタオルメーカーと同じ扱いをされていますし、環境経営で大成功した会社のように受け取られることが多いのです。実際には20人しかいないのに、20,000人の会社かのように思われることもしばしばです>。

また食べ物についても、「こうしたらもっと社会が良くなる、というアイデアはありますか?」という質問に対して、

<せめて食べるものくらいは日本のものを買う必要があると思います。日本人は世界で一番お金持ちなんですよ!そんなお金持ちが、安ければ良いと言うのはおかしな話です。お米が高かろうが野菜が高かろうが、日本人の義務として日本のものを食べないと。かつて豊かだった農地が荒れ果てているのを見ると寒々しい思いがします。自国の農家を養うくらいのコストは皆で負担すべきです。食料自給率を上げないと、環境も国力もがたがたになるのです>。

と答えている。まったくその通りだと思う。

私も以前は、あらゆる規制撤廃・輸入自由化が正しいと思い込んでいた。しかしいまは、「食料を自給できない国は独立国ではない」と言ったドゴール大統領と同じ意見だ。日本の食糧自給率は低すぎ、農業にこそ力を入れる必要がある。コストによって環境を犠牲にできないように、食や農業もコストの問題ではない。

どんなに小さい企業でも、池内社長のようなしっかりしたビジョンと見識、実行力を持っていれば、メディアに注目されたり、世界を相手にできるという良いお手本だ。