火星人メルカーノ
『火星人メルカーノ』という映画を見た。
アルゼンチン発のアニメーション映画で、火星人のメルカーノが地球に迷い込み、ブエノスアイレスの街やインターネットを舞台に冒険をくりひろげる話。
「アルゼンチンのアニメーション」なんて、どんなものなのかまったく想像がつかなかったが、これがメチャメチャ面白かった。
CINEMA TOPICS ONLINE : 火星人メルカーノ
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=5511
には、<「現実なんて笑い飛ばせ!」ブエノスアイレスを舞台に繰り広げられる新感覚SFラテンアニメーション>と紹介されているが、まさにそんな感じだ。
<火星で平和に暮らしていたメルカーノは、ある日ペットの火星犬を地球から来た火星探査機によって殺されてしまう。その復讐のために地球へと向かったメルカーノはアルゼンチンのブエノスアイレスに降り立つが、そこはお金も仕事もないエイリアンには住みにくい街だった。愛する火星に帰ろうとしながらも、数年を地球で過ごすメルカーノ。やがてメルカーノはフリアンという少年とインターネットを経由して友だちになるが、フリアンの父はメルカーノの作ったネット上のバーチャル世界を利用して一儲けを企てていた・・・。>
ストーリーを抜き出せば、まさにこの通りなのだが、これだけじゃよくわからないかも。
でも、このあらすじだけで面白そうでしょう?
バカバカしくも、現実社会をうまく風刺したストーリーもよくできているのだが、ちょっとした動きやディティールなどがツボにハマるものが多く(「無料でインターネット!最初の10分間だけ」とか すべてスペイン語なので、わりと新鮮な感じ)、私は1分に1回くらいは笑っていたと思う。そして、ちょっと泣ける部分もある。
基本的にはアニメ作品だが、あちこちCGもまざっていたりして、作りとしてはかなり高度な感じだ(監督のJuan Antinは、アニメーションとコンピュータサイエンスの専門家らしい)。サウンド担当はアルゼンチン音響派のアーティストらしく、これもカッコいい。
映画というもの自体、ひさびさに見た気がするが、映画でこんなに感動するのは本当にひさびさだ。
アニメーションやCGという世界にも、個人的にはあまり縁がなかったが、こんなに面白いものができるのかと開眼させられた。
アルゼンチンという国やスペイン語にも、この作品のおかげでかなり興味が湧いた。アルゼンチンについていろいろ調べつつ、スペイン語も勉強してみたい。
『火星人メルカーノ』はアップリンク配給で、2月26日よりUPLINK Xにて公開。
関連リンク:
『火星人メルカーノ』公式サイト
http://www.mercanoelmarciano.com/
映画生活 : 火星人メルカーノ
http://www.eigaseikatu.com/topics/384/
masamiq : めっちゃラブリィ~!!! アルゼンチン・アニメーションの世界「MERCANO EL MARCIANO」(火星人メルカーノ)
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/masamiq/Latin/mercano.htm
2/21 update :
アップリンク『火星人メルカーノ』公式サイト
http://www.uplink.co.jp/mercano/