2005.07.28
ネーミングにおけるブルーオーシャン戦略
私は一種の「名前マニア」で、名前やネーミングにはこだわりがある。

私が好きな名前とは、「独自の名前」だ。「独自」とは、

- 似た名前がない
- 一般的な概念などを含んでいない

ということ。これに、

- 楽しい感じ
- カッコいい感じ
- 短い

などが加われば、さらにいい。

この私の基準からいくと、例えば

- ソニー (Sony)
- ヤフー (Yahoo!)
- グーグル (Google)

などは、とてもいい名前。

- 楽天 (Rakuten)
- ライブドア (Livedoor)

などは、一般概念を使ってはいるが、それほど陳腐な感じではなく、わりといいと思う。

- マイクロソフト (Microsoft)
- ソフトバンク (Softbank)

などは、一般的な概念の組み合わせなので、あまりいいとは言えない(あくまでも名前の話です)。

IT業界では、「なんとかシステム」というような会社が山ほどあって、アルファベット3文字の会社などもたくさんある。「日本」「コンピュータ」「システム」「サービス」「ソフト」「ソリューション」などは、IT業界の会社名における最頻出単語だろう。

もちろん、名前だけで会社の良し悪しが決まるわけでもないし、マイクロソフトやソフトバンクをはじめ、(私の好みでは)名前がイマイチでも、優れた会社はたくさんある。

しかし、どうせ名前をつけるならば、目立ち、印象がよく、差別化をはかれる名前のほうがいいと思う。

これはいわば、ネーミングにおける「ブルーオーシャン戦略」(人のいないところで勝負する)と言えるかもしれない。

社名に一般的な概念を入れることは、一般的な感じや普遍的な感じを与えるかもしれないし、ある程度はサービス内容の説明になったりする。しかし、そのような名前はあまり目立たないだろう(よほど有名になるまでは)。

それならば、いっそのこと「無意味な」「独自の」名前にしてしまって、あとはサービス内容で勝負すればいい。

独自の名前なら、最初はその意味内容がゼロだが、いい実績を出していけば、「意味はあとでついてくる」はずだ。