2005.11.12
ピーター・ドラッカー 1909-2005
asahi.com - 「経営学の神様」ピーター・ドラッカー氏が死去
http://www.asahi.com/international/update/1112/006.html

<「経営学の神様」として日本の企業経営者らの間にもファンが多い米国の経営学者、ピーター・ドラッカー氏が11日、老衰のためカリフォルニア州クレアモントの自宅で死去した。95歳だった。03年まで特別教授を務めたクレアモント大学院が発表した。
 ウィーンで生まれ、ドイツで新聞記者、英国で証券アナリストを経験した後、渡米して学者になった。企業経営学の権威であると同時に社会学者でもあり、時代に合った経営のあり方、個人の生き方、教育論など幅広い分野で執筆・言論活動を続けた。
 著書は「断絶の時代」「ポスト資本主義社会」「経営者の条件」など約40冊。世界で30カ国語以上に訳されている。「企業の社会的責任」「知識労働者」「民営化」といった概念を広げ、世界の経済界に影響を与えた。
 日本でもビジネス書のベストセラーの常連。日本美術に詳しい日本通としても知られる>。

FT.com - Peter Drucker dies at 95
http://news.ft.com/cms/s/70b2146e-52f4-11da-8d05-0000779e2340.html

<Prof Drucker’s first books considered what could be done to prevent a return of the economic and social conditions that led to the rise of Fascism. This led him to conclude that effective management of organizations – in both public and private sectors – was essential for social stability.>

(大意:ドラッカー教授の初期の著作は、ファシズムの成長を可能にした経済的・社会的条件の再発を防ぐために何ができるかを考えるものだった。これによって彼は、社会の安定のためには、公的・私的いずれのセクターにおいても組織を効果的にマネジメントすることが、社会の安定のために必須である、という結論に到達した。)

「企業の社会的責任」「知識労働者」「民営化」といった概念を広げたのはドラッカーだったなんて、知らなかった。
ドラッカーが初期の著作で、どうやればファシズムの発生を防げるのかを考えていたなんて、知らなかった。

経営学の神様は、ファシズムを憎み、社会の安定のために思考していたのだ。
「企業の社会的責任」に至るのも当然だ。

私はこれまで、ほとんどドラッカーを読んでいなかった。
これは読まなければいけない。

Wikipediaの「Peter Drucker」ページを見てみた。

http://en.wikipedia.org/wiki/Peter_Drucker

生没年月日「November 19, 1909 – November 11, 2005」が、ちゃんと更新されていた。


関連エントリ :
投資の社会的責任
http://mojix.org/2005/10/20/201058