「ポータル 2.0」 に向かう 「GYM」 - Google、Yahoo、Microsoft
YahooのJeremy Zawodnyが、Googleは「Yahoo 2.0」になろうとしている、と書いた。
Jeremy Zawodny's blog - Google is Building Yahoo 2.0
http://jeremy.zawodny.com/blog/archives/005665.html
ここでその根拠として引かれているのが、以下のブログ。
The TNL.net weblog - Reading the Google Tea Leaves
http://www.tnl.net/blog/entry/Reading_the_Google_Tea_Leaves
ここではGoogleとYahoo、Microsoft、AOLが提供しているサービス・機能が詳細に比較されており、冒頭にはこう書かれている。
<Every time Google comes out with a new product, many people talk about how great it is and highlight the product as a category killer. However, it increasingly appears to me that Google is filling up holes in their offering, in an attempt to match its competitors.>
(大意:Googleが新しいプロダクトを出すたびに、たくさんの人がその素晴らしさについて語り、それがカテゴリー・キラー(その分野の覇者)だと考える。しかし私には、Googleは自社が提供できていないものの穴を埋めて、競合に追いつこうとしているように、だんだん思えてきた。)
この比較調査と、Googleは「Yahoo 2.0」になろうとしている、という刺激的なタイトル(?)でこれを紹介したJeremy Zawodnyの冒頭のエントリがきっかけで、ネット技術・ビジネス系のブログがこの話題で盛り上がっている。
*michael parekh on IT* - ON GOOGLE BEING YAHOO! 2.0 AND THE ROAD TO PORTAL 2.0
http://mp.blogs.com/mp/2005/11/ss_1.html
Bubblegeneration - Yahoo, Google, and 1.0 vs 2.0 vs 0.0
http://www.bubblegeneration.com/2005/11/yahoo-google-and-1.cfm
Om Malik's Broadband Blog - Tis A Season To Copy
http://gigaom.com/2005/11/10/tis-a-season-to-copy/
Read/Write Web - Portals 2.0 flesh out their product lines
http://www.readwriteweb.com/archives/002932.php
この話題について書いているブログを追うには、いつものごとくミームオランダムのスレッドが便利だ(いまや私にとって、ミームオランダムは欠かせない)。
これらの企業・サービスが目指す方向として「ポータル 2.0」という言葉が出てきており、またここで競合しているGoogle、Yahoo、Microsoftの「ビッグ3」は、「GYM(ジム)」と呼ばれているようだ。
Om Malik's Broadband Blog - Can You Stay GYM Free?
http://gigaom.com/2005/11/11/can-you-stay-gym-free/
「GYM」はブログでいつも話題にされており、ブログは「GYM」に触れずに存在できるのか?なんて書かれている。
「ポータル 2.0」というのは、「2.0」ネーミングの洪水にやや食傷気味の私にとっても、確かに適切なネーミングだと思える。「ポータル」の目的とは、「とにかくたくさん集客し、長く滞在させる」というものだろう。自社のサイトに何度も来てもらい、長時間滞在してもらうために、できるだけたくさんのサービスやコンテンツを提供するわけだ。そして、そのビジネスは広告で成り立っている。テレビと同じく、「チャンネル」を変えずに、ずっと見ていてもらいたいのだ。
Googleが「Yahoo 2.0」に向かっている、というJeremy Zawodnyの説は、
- Googleがポータルに向かっている
- Yahooはポータルの代名詞
- ポータルは「ポータル 2.0」に進化しつつある
といった主張に分解して考えれば、それなりに納得できるものだと思う。
先日報道されたように、Microsoft社内に出回ったビル・ゲイツとレイ・オジーのメモでも、Microsoftが今後オンライン・サービスに向けて舵を切る、という方向性が明確に示されていた。そこでも当然、GoogleやYahooの名前が出ている。
Google、Yahoo、Microsoftは、それぞれ違うところから出発しながらも、それぞれに学びながら、「ポータル2.0」という比較的似たところに収束していっているのかもしれない。
もちろん「GYM」以外にも、革新的なネット企業としては、AppleやAmazon、eBayなども欠かせない存在だろう。しかしこれらの企業は、ハードウェアや本、アイテムなどの「物質」に多かれ少なかれ関与し、またそれほど多様なサービスを展開していない。これに対し、比較的「情報」で完結しつつ、多様なサービスによる「ポータル」志向を打ち出しているところが、「GYM」の共通点と言えるかもしれない。
「ポータル2.0」は、たくさんのサービスやコンテンツが無償で利用でき、広告で支えられた、「ネット時代のテレビ」のようなものかもしれない。
Jeremy Zawodny's blog - Google is Building Yahoo 2.0
http://jeremy.zawodny.com/blog/archives/005665.html
ここでその根拠として引かれているのが、以下のブログ。
The TNL.net weblog - Reading the Google Tea Leaves
http://www.tnl.net/blog/entry/Reading_the_Google_Tea_Leaves
ここではGoogleとYahoo、Microsoft、AOLが提供しているサービス・機能が詳細に比較されており、冒頭にはこう書かれている。
<Every time Google comes out with a new product, many people talk about how great it is and highlight the product as a category killer. However, it increasingly appears to me that Google is filling up holes in their offering, in an attempt to match its competitors.>
(大意:Googleが新しいプロダクトを出すたびに、たくさんの人がその素晴らしさについて語り、それがカテゴリー・キラー(その分野の覇者)だと考える。しかし私には、Googleは自社が提供できていないものの穴を埋めて、競合に追いつこうとしているように、だんだん思えてきた。)
この比較調査と、Googleは「Yahoo 2.0」になろうとしている、という刺激的なタイトル(?)でこれを紹介したJeremy Zawodnyの冒頭のエントリがきっかけで、ネット技術・ビジネス系のブログがこの話題で盛り上がっている。
*michael parekh on IT* - ON GOOGLE BEING YAHOO! 2.0 AND THE ROAD TO PORTAL 2.0
http://mp.blogs.com/mp/2005/11/ss_1.html
Bubblegeneration - Yahoo, Google, and 1.0 vs 2.0 vs 0.0
http://www.bubblegeneration.com/2005/11/yahoo-google-and-1.cfm
Om Malik's Broadband Blog - Tis A Season To Copy
http://gigaom.com/2005/11/10/tis-a-season-to-copy/
Read/Write Web - Portals 2.0 flesh out their product lines
http://www.readwriteweb.com/archives/002932.php
この話題について書いているブログを追うには、いつものごとくミームオランダムのスレッドが便利だ(いまや私にとって、ミームオランダムは欠かせない)。
これらの企業・サービスが目指す方向として「ポータル 2.0」という言葉が出てきており、またここで競合しているGoogle、Yahoo、Microsoftの「ビッグ3」は、「GYM(ジム)」と呼ばれているようだ。
Om Malik's Broadband Blog - Can You Stay GYM Free?
http://gigaom.com/2005/11/11/can-you-stay-gym-free/
「GYM」はブログでいつも話題にされており、ブログは「GYM」に触れずに存在できるのか?なんて書かれている。
「ポータル 2.0」というのは、「2.0」ネーミングの洪水にやや食傷気味の私にとっても、確かに適切なネーミングだと思える。「ポータル」の目的とは、「とにかくたくさん集客し、長く滞在させる」というものだろう。自社のサイトに何度も来てもらい、長時間滞在してもらうために、できるだけたくさんのサービスやコンテンツを提供するわけだ。そして、そのビジネスは広告で成り立っている。テレビと同じく、「チャンネル」を変えずに、ずっと見ていてもらいたいのだ。
Googleが「Yahoo 2.0」に向かっている、というJeremy Zawodnyの説は、
- Googleがポータルに向かっている
- Yahooはポータルの代名詞
- ポータルは「ポータル 2.0」に進化しつつある
といった主張に分解して考えれば、それなりに納得できるものだと思う。
先日報道されたように、Microsoft社内に出回ったビル・ゲイツとレイ・オジーのメモでも、Microsoftが今後オンライン・サービスに向けて舵を切る、という方向性が明確に示されていた。そこでも当然、GoogleやYahooの名前が出ている。
Google、Yahoo、Microsoftは、それぞれ違うところから出発しながらも、それぞれに学びながら、「ポータル2.0」という比較的似たところに収束していっているのかもしれない。
もちろん「GYM」以外にも、革新的なネット企業としては、AppleやAmazon、eBayなども欠かせない存在だろう。しかしこれらの企業は、ハードウェアや本、アイテムなどの「物質」に多かれ少なかれ関与し、またそれほど多様なサービスを展開していない。これに対し、比較的「情報」で完結しつつ、多様なサービスによる「ポータル」志向を打ち出しているところが、「GYM」の共通点と言えるかもしれない。
「ポータル2.0」は、たくさんのサービスやコンテンツが無償で利用でき、広告で支えられた、「ネット時代のテレビ」のようなものかもしれない。