2005.11.13
株を売るという 「第3のビジネスモデル」
先日の「もしGoogleが有料だったら、月に500円払う?」に対し、Danさんが素晴らしい「回答」を寄せてくれた。

404 Blog Not Found - Who pays your $5?
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50203935.html

わたしたちはGoogleに対して<すでに支払済みなのかも知れない>とし、Googleの時価総額から計算すると、<仮に10億人ユーザーがいたとしても、すでに20ヶ月分を納付していると見なせる>と書かれている。

この「名回答」には、目からウロコが落ちまくり。

ビジネスとは普通、自社の商品・サービスを買ってもらうものだ。
これがGoogleの場合、広告ベースになっているので、サービス利用者は無料で使える。

つまりここでは、

1 サービスを使う人に払ってもらう
2 サービスを無料にして広告ベースにする

という2つのビジネスモデルの比較になる。

1はごく普通のビジネス。
2はテレビやフリーペーパーなどでおこなわれている、広告主(スポンサー)がお金を払うモデル。
Googleはこの2にあたる。

私はこの2つしか頭になかったのだが、Danさんの回答は、いわば

3 株を売る

という、「第3のビジネスモデル」を指している。

いまのGoogleは広告で収益を出しているが、収益を出す前から株は売れていただろうし、
また「収益に見合った」株価よりも高いとすれば、2よりも3のモデルに近いことになる。

3を「ビジネスモデル」と見なす観点は、とても面白い。
Googleや日本のネット企業も含め、そこから見えてくるものが、いろいろありそうだ。

関連エントリ :
もしGoogleが有料だったら、月に500円払う?
http://mojix.org/2005/11/06/095333
日本のネットベンチャーが技術革新よりも 「ネット財閥」 をめざす理由
http://mojix.org/2005/10/30/233716