2005.11.22
オープンソースは、それを無視すればリスクであり、それを取り入れればチャンスである
outerthought - No, sorry, not my style...
http://blogs.cocoondev.org/mpo/archives/003566.html

このブログの著者は、以前仕事でかかわったことのある人からメールを受け取った。Tridionという商用CMS(コンテンツ管理システム)に対し、PloneというオープンソースCMSが候補に挙がっているのだが、Ploneの弱みを知らないか、というもの。

これに対しブログの著者は、自分はポジティブな面に目を向けたい、自分の子供にも、他人の悪いところでなく良いところを見つけることの楽しさを教えたい、といったことを書いている(R.E.M.の曲「shinny happy people」にもリンクしている)。

また、これにコメントをつけたSylvainという知り合いに対し、

"OSS is a risk if you ignore it, and an opportunity if you embrace it"
(オープンソースは、それを無視すればリスクであり、それを取り入れればチャンスである)

とコメント欄で書いている。
これは、そのSylvainという人が自分のブログで書いたのを引用したもののようだ。

Sylvain Wallez - The virtuous cycle around open source
http://bluxte.net/blog/2005-11/15-47-05.html

これは、Business Objects社がEclipse Foundationに加わる意向だというZDNet UKの記事を紹介したもので、<we won't fight it, we'll embrace it.(私たちはそれと戦うのではなく、それを取り入れる)>といった言葉が引かれている。

「商用 vs オープンソース」という図式は、そろそろ終わりかもしれない。このBusiness Objectsや、Computer Associates、先日書いたNokiaなど、むしろ大きいベンダーや有名企業ほど、オープンソースの重要性を理解し、それにコミットしている印象を受ける。

企業にとって、オープンソースとはもはや対抗したり、恐れたりするものではなく、どのくらい取り入れ、どのように活用するか、という時代になってきているのだろう。