2005.12.10
ミーハー、ヒネクレ、コダワリ
先日のエントリ「「みんなと同じことをする」人しかいない国」には、思っていた以上の反響があった。特にトラックバックをいただいた「レジデント初期研修用資料 : みんなと同じことをするという戦略」は有益な内容で、考えさせられた。

私のタイトルのつけ方もいくらか挑発的だったのだが、私は「みんなと同じことをする」ことがつねにダメだとは思っておらず、それが有効な場合もあると思っている。そのあたりの補足の意味も兼ねて、少し書いてみたい。

次の3つの行動様式を考えてみる。

1) ミーハー : みんなと同じことをする
2) ヒネクレ : みんなと違うことをする
3) コダワリ : いいものを追求する

これらは行動様式であるだけでなく、意識的にそれをおこなう場合、「行動戦略」にもなる。

ミーハー、ヒネクレ、コダワリ、それぞれに強みと弱みがあると思うし、
状況によって、どれを選ぶべきかも変わってくる。

1) ミーハー

強み:
知恵や経験、ベスト・プラクティスが広まっている場合、自動的に良い結果を得られる。
弱み:
悪いものが広まっていた場合、悪を是認・強化してしまう。個性がない。

2) ヒネクレ

強み:
現状を考えなおし、変えるきっかけになる。個性が出る。
弱み:
さまざまな抵抗を受ける。単なる未熟な反抗、「ヘタな考え」だったことがあとでわかることがある。

3) コダワリ

強み:
みんなの意見に関係なく、正しいもの、良いものに近づくことができる。
弱み:
時間やお金がかかる。オタク化し、バランスを失いやすい。


誰でも、この3つの要素、気質を持っていると思う。
ただ人によって、また1人の人でも分野によって、そのバランスが違っている。

ちなみに私自身は、ミーハー要素が少なく、ヒネクレとコダワリ要素が強い人間だと思ってます(笑)