2005.12.13
ホビー経済
セス・ゴーディンが、「ホビー経済」について書いている。

Seth's Blog - Welcome to the hobby economy
http://sethgodin.typepad.com/seths_blog/2005/11/welcome_to_the_.html

<More and more people are spending more and more time (and money) on pursuits that have no pay off other than satisfaction.>

(大意:ますます多くの人が、満足以外に何も得られないことに、ますます多くの時間(とお金)を使っている)

この市場はエコノミストも測定が困難で、特にWebはそうした楽しみを見つける場になっている、としている。Flickrに写真をのせたり、自分のバンドの曲をMP3で公開したり、といった例をセス・ゴーディンは挙げているが、ブログなどもその最たるものだろう。

これは何気ない話のようだが、重要な気がした。

ホビーの重要性は、労働においても知的なものが増え、クリエイティヴィティが必要になっていること、仕事と遊びの境界があいまいになってきていることなどにも関係していると思う。

またこれは、日本の強みになりうるかもしれない領域だと思った。
日本にいると気づきにくいが、日本はおそらく世界で最も「遊び」に強い国だという気がする。
(オタク市場、趣味市場の大きさも、おそらく日本が圧倒的だろう)

ブログというメディアの捉え方・使い方を見ても、
海外ではジャーナリズム的というか、フォーマルな感じが基本だという印象を受ける。
日本はそれに比べると、もっとくだけていて、良くも悪くも「テキトー」な感じだ。

21世紀は、人間の活動やビジネスのなかで、ネットや精神活動が占める割合が増していく時代だろう。
このような時代には、遊びに強く、肩肘張らない日本の文化は、大きな可能性を持っている気がする。