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ミルトン・フリードマンの孫にしてGoogleエンジニア、パトリ・フリードマンによるプロジェクト「海上住宅研究所」
typeAの散種的妄言録 - 親友Kの憂鬱とフリードマン一族の野望。
http://d.hatena.ne.jp/typeA/20080823/1219456152
＜M･フリードマンの息子であるデヴィッドは、
父親よりラディカルなアナルコ･キャピタリストである。
彼の『自由のためのメカニズム』は既に無政府資本主義の最も重要な古典の一つである＞。
＜D･フリードマンの息子であるパトリ･フリードマンは、
Googleに勤めるエンジニアである。
そして彼も父親と同じくアナルコ･キャピタリストである＞。
ミルトン・フリードマンの息子、デヴィッド･フリードマンがアナルコ･キャピタリスト（無政府資本主義者）なのは知っていたが、その息子、つまりミルトン・フリードマンの孫もアナルコ･キャピタリストで、なんとGoogleのエンジニアだったとは知らなかった！
WIRED VISION - 公海に浮かぶ「独立国家」の建設計画、シリコンバレーの資産家達が推進
http://wiredvision.jp/news/200805/2008052223.html
http://wiredvision.jp/blog/fromwiredblogs/200805/20080522094214.html
http://wiredvision.jp/blog/fromwiredblogs/200805/20080522093948.html
この記事では、そのパトリ･フリードマン（Patri Friedman）がやっている「海上住宅研究所」（Seasteading Institute）というプロジェクトを紹介している。なんと、＜公海に浮かぶ「独立国家」＞を作るというものだ。
＜米PayPal社の創設者であるPeter Thiel氏から受け取った50万ドルの寄付金を元手に、米Google社のエンジニアと米Sun Microsystems社の元プログラマーは、「多様な社会システム、政治体制、法制度を持つ」実験的な海上コミュニティーの構築を目的とする団体『海上住宅研究所』(Seasteading Institute)を設立した＞。
A Brief Introduction to the Seasteading Institute
http://seasteading.org/learn-more/intro
これはメチャメチャ面白そうだ。技術や政治、法などは徹底的に研究しているだろうし、PayPalのファウンダーから資金も得て、なんといってもミルトン・フリードマンの孫でGooglerだというのは強烈なアピールになる。
パトリ･フリードマン本人のサイトに、写真がある。メタル系あるいはパンク系の西海岸ハッカーという感じで、なかなかカッコいい。
こういうカッ飛んだプロジェクトを、才能のある人間が本気でやろうとすること、そしてそれに資金を出す人間まで出てくるところが、アメリカという国のいいところだ。どこまで実現するかわからないが、その過程でさまざまな知見や成果物が得られることは間違いない。
海上に国家を作るというビジョン、人類史的な視点によるカッ飛び具合、それを技術で裏打ち・実現していこうとする姿勢などは、バックミンスター・フラーを思わせるものがある。ミルトン・フリードマンの孫が、経済や政治の世界を超えて、技術を使って「作る」という方向に進んでいるわけだ。
資本主義・自由主義・リバタリアニズムの思想に、「技術を使う」というスタンス、フラー的な精神などが結合しているパトリ・フリードマンは、私にとっては最高に魅力的な人物だ。
上のWIRED VISIONの記事の最後に、こんな一節がある。
＜海上住宅研究所の壮大な構想が最終的に実現しなくても、彼らの物語はネット上で伝説として生き続けるはずだ。リバタニアリズム(自由意志論)の代表的作家と見られているアイン・ランドの大ファンで、ブログも運営する2人が、これほどクレイジーで規格外のように思える夢でも、その実現のために50万ドルを獲得できたのだ。
「資金を手に入れて、何もかも変った。それまでは、アイデアを温めていて、そのアイデアに関する本やブログを書いている単なる2人組だった……。資金を手に入れた今は、それをフルタイムの仕事にしようと考えている」とFriedman氏は語った＞。
パトリ・フリードマン、この人は面白い。
関連：
Seasteading Institute
http://seasteading.org/
A Brief Introduction to the Seasteading Institute
http://seasteading.org/learn-more/intro
Seasteading: A Practical Guide to Homesteading the High Seas
http://seasteading.org/commented/paper/
Patri's World
http://patrifriedman.com/
Patri's Peripatetic Peregrinations
http://patrissimo.livejournal.com/
Patri Friedman
http://en.wikipedia.org/wiki/Patri_Friedman
http://d.hatena.ne.jp/typeA/20080823/1219456152
＜M･フリードマンの息子であるデヴィッドは、
父親よりラディカルなアナルコ･キャピタリストである。
彼の『自由のためのメカニズム』は既に無政府資本主義の最も重要な古典の一つである＞。
＜D･フリードマンの息子であるパトリ･フリードマンは、
Googleに勤めるエンジニアである。
そして彼も父親と同じくアナルコ･キャピタリストである＞。
ミルトン・フリードマンの息子、デヴィッド･フリードマンがアナルコ･キャピタリスト（無政府資本主義者）なのは知っていたが、その息子、つまりミルトン・フリードマンの孫もアナルコ･キャピタリストで、なんとGoogleのエンジニアだったとは知らなかった！
WIRED VISION - 公海に浮かぶ「独立国家」の建設計画、シリコンバレーの資産家達が推進
http://wiredvision.jp/news/200805/2008052223.html
http://wiredvision.jp/blog/fromwiredblogs/200805/20080522094214.html
http://wiredvision.jp/blog/fromwiredblogs/200805/20080522093948.html
この記事では、そのパトリ･フリードマン（Patri Friedman）がやっている「海上住宅研究所」（Seasteading Institute）というプロジェクトを紹介している。なんと、＜公海に浮かぶ「独立国家」＞を作るというものだ。
＜米PayPal社の創設者であるPeter Thiel氏から受け取った50万ドルの寄付金を元手に、米Google社のエンジニアと米Sun Microsystems社の元プログラマーは、「多様な社会システム、政治体制、法制度を持つ」実験的な海上コミュニティーの構築を目的とする団体『海上住宅研究所』(Seasteading Institute)を設立した＞。
A Brief Introduction to the Seasteading Institute
http://seasteading.org/learn-more/intro
これはメチャメチャ面白そうだ。技術や政治、法などは徹底的に研究しているだろうし、PayPalのファウンダーから資金も得て、なんといってもミルトン・フリードマンの孫でGooglerだというのは強烈なアピールになる。
パトリ･フリードマン本人のサイトに、写真がある。メタル系あるいはパンク系の西海岸ハッカーという感じで、なかなかカッコいい。
こういうカッ飛んだプロジェクトを、才能のある人間が本気でやろうとすること、そしてそれに資金を出す人間まで出てくるところが、アメリカという国のいいところだ。どこまで実現するかわからないが、その過程でさまざまな知見や成果物が得られることは間違いない。
海上に国家を作るというビジョン、人類史的な視点によるカッ飛び具合、それを技術で裏打ち・実現していこうとする姿勢などは、バックミンスター・フラーを思わせるものがある。ミルトン・フリードマンの孫が、経済や政治の世界を超えて、技術を使って「作る」という方向に進んでいるわけだ。
資本主義・自由主義・リバタリアニズムの思想に、「技術を使う」というスタンス、フラー的な精神などが結合しているパトリ・フリードマンは、私にとっては最高に魅力的な人物だ。
上のWIRED VISIONの記事の最後に、こんな一節がある。
＜海上住宅研究所の壮大な構想が最終的に実現しなくても、彼らの物語はネット上で伝説として生き続けるはずだ。リバタニアリズム(自由意志論)の代表的作家と見られているアイン・ランドの大ファンで、ブログも運営する2人が、これほどクレイジーで規格外のように思える夢でも、その実現のために50万ドルを獲得できたのだ。
「資金を手に入れて、何もかも変った。それまでは、アイデアを温めていて、そのアイデアに関する本やブログを書いている単なる2人組だった……。資金を手に入れた今は、それをフルタイムの仕事にしようと考えている」とFriedman氏は語った＞。
パトリ・フリードマン、この人は面白い。
関連：
Seasteading Institute
http://seasteading.org/
A Brief Introduction to the Seasteading Institute
http://seasteading.org/learn-more/intro
Seasteading: A Practical Guide to Homesteading the High Seas
http://seasteading.org/commented/paper/
Patri's World
http://patrifriedman.com/
Patri's Peripatetic Peregrinations
http://patrissimo.livejournal.com/
Patri Friedman
http://en.wikipedia.org/wiki/Patri_Friedman