2008.10.28
区ごとの地図が便利な 『でっか字ニュータイプ 東京23区』
昭文社 - でっか字ニュータイプ 東京23区
http://ec.shop.mapple.co.jp/shopdetail/001012000021/



最近お気に入りの地図。

「拡大図」「メッシュ図」「区分図」の3部構成になっていて、これが実に使いやすいのだ。

・拡大図 - 都心とその周辺39エリアの詳細図。1:4,500。

・メッシュ図 - 23区全域を連続メッシュ方式でカバー。1:10,000と1:20,000。

・区分図 - 区ごとの様子が一目でわかる。拡大図やメッシュ図のページも地図上に表示。

このうち「拡大図」と「メッシュ図」にあたるものは他の地図でもわりとあるが、23区のそれぞれを収めた巻末の「区分図」がユニークで、個人的にはこれが大きなポイント。

千代田区とか港区、渋谷区といった東京23区がそれぞれ、区ごとの見開きで収録されている。「ひろがるニュータイプ折」という折りたたみ式になっていて、それを開くと「見開き」が約3ページの横長になる。開いても大きくなりすぎず、その区の全体を見渡すのにちょうどいい大きさなのだ。

この種の東京の地図はたいてい、新宿とか渋谷といった「街」ごとに構成されているのみで、この地図のように「区」という単位で見渡せるものはほとんど見たことがない。

区分図には町名索引もついており、まさに完璧だ。例えば「千代田区神田小川町1丁目」の場所を知りたければ、巻末の区分図で千代田区のページを見て、町名索引で「神田小川町1丁目」を探すと「D-2」とあり、その場所がすぐにわかる。さらに、区分図上にメッシュ図のページ番号「79」があるので、79ページを開けると1:10,000の大きな地図で見られる。

「街」に加えて「区」の単位でのビューが入ることで、じつに使いやすくなっている。東京と地図が好きな人ならいつまで眺めていても飽きない、「中毒性」の高い一品だ。
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