2009.02.20
「朝日新聞グローブ(GLOBE)」がとてもいい
朝日新聞グローブ(GLOBE)
http://globe.asahi.com/



朝日新聞グローブ(GLOBE)」がとてもいい。

月2回、朝日新聞に折り込まれる紙媒体と連動したサイトらしく、私は昨年の年末くらいに存在を知って、ときどき見ていた。

新聞というよりも、質の高い雑誌のような雰囲気のサイトで、デザインもすっきりしていて読みやすい。これはいいなと思っていたのだが、前回の鉄道特集の充実ぶりには圧倒させられた。

朝日新聞グローブ(GLOBE) - 鉄道復権 そして再び、車輪は回りだした
http://globe.asahi.com/feature/090202/



<19世紀、鉄道は産業革命の訪れを告げた。だが、20世紀は一転してモータリゼーションの時代に。世界の経済モデルの目標は、大量消費型の米国クルマ社会となった。そして21世紀。地球環境やエネルギーという課題に直面した世界に、高速化した「鉄道ルネサンス」の幕が開く。世界経済危機まで追い風にして、巨額の鉄道投資が地球規模で始まろうとしている>。

私の興味あるテーマであることに加えて、電車や外国の写真がじつに美しく、取材もかなり力が入っていて、この媒体の力量をあらためて感じた。この特集以降、フィードを購読した。

いま進行中の最新特集「インド「頭脳外注」」もおもしろい。

朝日新聞グローブ(GLOBE) - インド「頭脳外注」
http://globe.asahi.com/feature/090216/



<米国、中国38歳、西欧45歳、日本49歳。そして、インド28歳。 2020年の平均的な年齢の予測だ。人口がやがて中国を抜いて世界一になる と見られるインドは、若く豊かなマンパワーと、ITに強い「インド頭脳」 を武器に、 国境を超えたアウトソーシング(外注)の主役に躍り出た。もはや、インド なくして 世界は動かない。日本も、その渦の中にいる>。

特集は、日を追って記事が少しずつ公開されていく方式。これまでの特集は、バックナンバーページから辿れる。

サイトの構成は、特集を中心にして、いくつかのコーナー・連載があるというもので、そのあたりも雑誌っぽい。

ウェブ媒体というのは概して「詰め込みすぎ」のデザインが多いので、この「すっきり感」は貴重だと思う。読んでいてもストレスを感じない。

文章・写真・デザインがそろって、これほど質が高いサイトというのもなかなか珍しいし、ウェブ媒体の世界に新風を吹き込む、注目の存在だろう。