2009.05.18
Macの「Chicago」フォント、Windowsの「メモ帳」アイコンを作ったグラフィック・デザイナー、スーザン・ケア
Wikipedia - File:Original Mac fonts.png
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Original_Mac_fonts.png



Wikipediaでビットマップフォントがらみのページを見ていて、スーザン・ケアというグラフィック・デザイナーを知った。「Chicago」「Monaco」「Geneva」など、昔のMacのビットマップフォントや、起動時の「Happy Mac」アイコン、そしてWindowsの「メモ帳」のアイコンなども、この人の仕事だそうだ。

スーザン・ケア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9..

<スーザン・ケア(Susan Kare)は、アメリカの芸術家、グラフィック・デザイナーで、1980年代にアップル社のコンピュータ「Macintosh」のためにたくさんのグラフィカルユーザインタフェースをつくりだした。NeXT社(スティーヴ・ジョブズが1985年のアップル退社後に設立した企業)の設立時の従業員のひとりでもあり、「クリエイティヴ・ディレクター」職で働いていた>。

<ケアがアップルに参加したのは、彼女の高校時代の友人アンディ・ハーツフェルドからの一本の電話によるもので1980年代の初めのことだった。 彼女はたくさんのタイプフェイス、アイコン、最初のMacintoshのOSのためのオリジナルのマーケティング物などのデザイナであった。ピクセルアートの初期のパイオニアであり、もっともよく知られたアップル社との仕事は、「Chicago」というフォント(Classic Mac OSにみられるもっとも著名なユーザ向け書体)であり、「Geneva」というフォントであり、「クラウス」というソフトのキャラクタDogcowや、Happy Mac(Mac OS X v10.2でグレイのアップル・ロゴに変わるまで、マシンを起動するときのMacユーザに向けて18年間歓迎し続けた)、そしてアップル・キーボード(アップル・キー)上のコマンドキーである>。

Susan Kare portfolio - Macintosh icons
http://www.kare.com/MakePortfolioPage.cgi?page=2



Susan Kare portfolio - Macintosh fonts
http://www.kare.com/MakePortfolioPage.cgi?page=4



<アップル退社後、ケアは「クリエイティヴ・ディレクター」職でNeXT社に加わった。のちにインディペンデントのグラフィック・デザイナとして成功し、マイクロソフトやIBMをクライアントに仕事をした。 マイクロソフト社のための彼女のプロジェクトはウィンドウズ3.0のゲーム「ソリティア」のカードデッキが含まれており、それと同様に数々のWindows 3.0のためのアイコンやエレメントのデザインが含まれていた。 メモ帳やさまざまなコントロールパネルのような無数の彼女のアイコンが、基本的には変わらず今もWindowsに残っている。IBMのためには、OS/2のためのアイコンやエレメントをつくりだした。また、Eazel社の依頼によりNautilusのGUIエレメントの大半をデザインしている>。

Susan Kare portfolio - Windows 3.0
http://www.kare.com/MakePortfolioPage.cgi?page=6



フォントやアイコンは、ユーザ・インターフェイスの中でも最重要の要素だろう。90年代以降に作られたPCのユーザ・インターフェイスはつねにこの人の仕事と共にあった、と言ってもいいくらい、重要な仕事をしている。


関連:
Susan Kare - User Interface Graphics
http://www.kare.com/
Wikipedia - Susan Kare
http://en.wikipedia.org/wiki/Susan_Kare
Wikipedia - Chicago (typeface)
http://en.wikipedia.org/wiki/Chicago_(typeface)