yatzer - Primitive Living in Saijo, Hiroshima
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広島の建築設計事務所「サポーズデザインオフィス」（代表・谷尻誠）による住宅建築「西条の家01」が紹介されている。

黒いピラミッドのような形をしていて、上部が切り取られ、太陽光を採り込む窓になっている。中から見ると教会みたいだ（３枚目の写真）。











いちばん下層のLDK（２枚目の写真）が半地下になっていて、それを掘るときに出る残土を周囲に丘のように巡らし、芝生を植えて、一種の「塀」にしている（最後の図解）。これで、外からはLDKが見えず、中のLDKからは芝生越しに外が見えるわけだ。なんと素晴らしいアイディアだろう。芝生の緑と、建物の黒のコントラストも美しい。

この建物の形や掘り下げる手法は、弥生時代の竪穴式住居にインスパイアされたとのこと。なるほど、「どこかで見たことがある感じ」の正体は、それだったのか。たしかに似ている。



安藤忠雄みたいなコンクリートによる日本的ストイシズムと、最近の若手建築家らしい軽さ・シャープさが共存していて、かつ古代っぽい（あるいは広島っぽい？）雄大さもある。代表の谷尻誠は世界的に注目されているそうだが、たしかにこの作品を見れば、その才能はまさに「一目瞭然」だ。


関連：
サポーズデザインオフィス
http://www.suppose.jp/
サポーズデザインオフィス - 西条の家01
http://www.suppose.jp/works/saijyou01/works_saijyou01.html
サポーズデザインオフィス - 作品　個人住宅
http://www.suppose.jp/works/works_jyutaku.html
谷尻誠ブログ「サポーズ日和」
http://smak.exblog.jp/

ネタ元：
today and tomorrow - House in Saijo
http://www.todayandtomorrow.net/2009/07/06/house-in-saijo/