2009.07.25
日経ネット「首相官邸コンフィデンシャル」(清水真人編集委員)が面白い
日経ネットにある「首相官邸コンフィデンシャル」(清水真人編集委員)という連載をいまごろ発見。これが実に面白い。

2005年の「小泉「内閣総理大臣」のこだわり」(2005/1/28)に始まり、今年3月の「麻生太郎は追加景気対策で7月まで粘る」(2009/3/19)まで、およそ月1回ペースで書かれていて、首相官邸を中心にした日本の政局を伝える内容。

最近の私は、「小泉・竹中路線」とは何だったのか、そこで何が起きていたのかをあらためて理解したいと思い、ブックオフで関連本を集めたりしているのだが、「首相官邸コンフィデンシャル」は、そんな私の興味にピッタリの内容なのだ。

これを書いている清水真人編集委員は、知識量・観察眼・筆力を兼ね備えた、日本有数の政治記者であるに違いない。一定の客観性・中立性を保ちながらも、政治家の「キャラ」をよくつかんでいて、読ませる。

大体どの記事も面白いが、例えば以下のような記事を読めば、この連載の面白さを理解してもらえると思う。

小泉純一郎の「見果てぬ夢」郵政最終戦争(2005/7/25)
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/shimizu2/20050724ne87o000_24.html

「前原民主党を抱き込め」小泉純一郎の深慮遠謀(2005/10/31)
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/shimizu2/20051031ne8av000_31.html

ポスト小泉政局へ「上げ潮」狙う中川秀直(2006/2/15)
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/shimizu2/20060214ne92e000_14.html

検証・「小泉純一郎」に敗北した前原誠司(2006/3/15)
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/shimizu2/20060314ne93e000_14.html

「アベノミクス」に待ったかけた福井俊彦の蛮勇(2006/10/27)
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/shimizu2/20061026ne9aq001_26.html

面白い歴史の本を読んでいるような味わいがあり、読んでいると、だんだん日本政治が好きになってくる(笑)。