2009.12.07
Monika Grzymala テープによる空間ドローイング
Daily Serving - The End of the Line: Attitudes in Drawing
http://dailyserving.com/2009/12/the-end-of-the-line-attitudes-in-drawing/

Monika Grzymalaはポーランド生まれ、ベルリン在住のアーティスト。



未来派みたいな抽象絵画か、あるいはProcessingStructure Synthなどで作ったCGのようにも見えるが、ギャラリーの壁に直接、大量のテープを貼って空間を構成している。

Fruitmarket Gallery - The End of the Line: Attitudes in Drawing
http://www.fruitmarket.co.uk/exhibitions/current/

英国エジンバラのFruitmarket Galleryで現在開催中の「The End of the Line: Attitudes in Drawing」というグループ展に参加しているとのこと(キュレーションはHayward Galleryによるもので、その巡回)。展示を紹介している動画で、Monika Grzymalaがテープで作品を作っているところが見れる。


右手にテープの輪をはめているのがお茶目

3月にはロンドンのThe Drawing Roomにて、「Rapture」と題したMonika Grzymalaのソロ展示もあったようだ。

Dazed Digital - Monika Grzymala’s Ruptures at the Drawing Room
http://dazeddigital.com/ArtsAndCulture/article/2350/1/Monika_Grzymalas_Ruptures_at_the_Drawing_Room



oh, what a world, what a world... - monika grzymala
http://lorraineglessner.blogspot.com/2009/05/monika-grzymala.html





テープを使う作品は、錯視系などでわりと見かけるが(Aakash NihalaniFelice Variniなど)、こういう純粋に絵画的なアプローチはあまり見ない気がする。

テープは「はがしやすい」という長所によって、錯視系のストリート・アートなど、サイト・スペシフィックな作品(場所に固定された作品)で重宝される。しかし「はがしやすい」ということは「やり直ししやすい」ということなので、もっといろいろな可能性があるかもしれない。


関連エントリ:
Felice Varini 建物のあいだに浮かびあがる図形
http://mojix.org/2009/09/04/felice_varini
Aakash Nihalani ビニールテープの3D図形を眺める人たち
http://mojix.org/2009/09/02/aakash_nihalani
タグ: