2009.09.04
Felice Varini 建物のあいだに浮かびあがる図形
Felice Varini
http://www.varini.org/





3Dに興味を持ち始めてから、「見る」「見える」とはどういうことなのか、そのメカニズムに少し意識的になった気がする。絵を見るのが面白くなったのもそうだし、こういう「見える」ことを使ったアートも面白いと感じるようになった。

この手のものでは、路上にチョークで錯視絵を描くJulian Beeverなどがわりと知られている。

Julian Beeverは、錯視を利用してはいるが、路上という平面(2D)の上に空間(3D)を描くという意味では、本来の3D的な方向といえる。このFelice Variniは、もともと空間的(3D)な建物の配置の中に、平面的(2D)な図形を浮かびあがらせる、という逆の方向になっているのが面白い。

建物などの形を利用しつつ、図形を浮かびあがらせるという点では、先日のAakash Nihalaniにも近い。

ネタ元:
today and tomorrow - Felice Varini
http://www.todayandtomorrow.net/2008/06/05/varini/
別の角度からの写真もあり、作品がどのように成立しているかがわかる。


関連:
today and tomorrow - Georges Rousse
http://www.todayandtomorrow.net/2009/08/31/georges-rousse/
Felice Variniに似たアプローチの作家。

関連エントリ:
Aakash Nihalani ビニールテープの3D図形を眺める人たち
http://mojix.org/2009/09/02/aakash_nihalani
バーチャル・ストリート・リアリティ
http://mojix.org/2005/07/24/151320
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