2010.05.18
猪瀬直樹のツイッターは濃い
Twitter / 猪瀬直樹
http://twitter.com/inosenaoki

猪瀬直樹氏のツイッターが濃い。内容が濃くて面白いし、文字だらけで画面も濃い。

ふつうツイッターというと、何を食べたとか、どこ行ったとか、ゆるい会話のキャッチボールとか、リンクとか、誰かの発言のRT(リツイート)とかが多いと思う。

しかし猪瀬氏の場合、政治ネタでも身辺雑記でも、大体140字近くをいつも使って、ビッチリ文字を書いている。会話のキャッチボールやリンク、RTなどはほとんどなく、ひたすら文字がビッチリ書かれているのだ。例えばこんな感じ。

<海水を淡水化する技術は日本企業が世界一。だが海外の水メジャーはシステムで受注する。日本企業は部品供給の下請けの位置になってしまう。日本では水道経営は自治体のみ。民間にノウハウがない。東京水道がシステムとして受注するための日本連合軍に加わる必要がある。>(1:35 PM May 12th

<テレビ東京WBS「若者が〇〇から離れていく」の特集。映画の字幕離れとかパチンコ離れとか、消費傾向分析。そのなかに「漬け物離れ」があった。漬け物のおいしさは歳をとるほどわかる。「離れ」ではない。うちのスタッフも、わかんない、というから言ったのだけれど、人間の成熟の尺度だよ。>(7:23 AM May 6th

猪瀬氏は作家なので、言葉に対してこだわりが強く、軽い言葉をあまり書きたくないというのもおそらくあるだろう。しかしこのストイックさは、作家性という以上に、猪瀬氏のスタイルだという気がする。

ツイッターというのは基本的に、「コンテンツ」というよりも「コミュニケーション」の場所だろう。140字しかないから、そこでコンテンツが完結するはずもなく、文字通り「つぶやき」や「やりとり」、あるいは「リンク」や「ポインタ」といった使い方が中心になる。

その気軽な「コミュニケーション」の場所で、濃密な「コンテンツ」をやっているというのが猪瀬氏の特異性だろう。「やるからには、徹底的にやる」という迫力みたいなものが伝わってくる。それゆえに目立つし、面白いのだ。