2011.06.12
個性やスタイルを持つにいたるには、一定レベルまでの訓練が必要
将棋や囲碁の世界では、その人のスタイル、指し方・打ち方のことを「棋風」と呼ぶ。

ウィキペディア - 棋風
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%8B%E9%A2%A8

<棋風(きふう)とは、将棋におけるその人の指し方の特徴、あるいは、囲碁におけるその人の打ち方の特徴のことである>。

将棋の指し方、囲碁の打ち方にも、その人の性格やクセ、強みや弱みなど、「人間」があらわれる。

しかし、この「棋風」を持つにいたるには、ある程度のスキルを身につける必要がある。まだ将棋や囲碁を始めたばかりとか、弱すぎるのでは、「棋風」以前の段階である。ある程度強くなってはじめて、その人の個性やスタイル、「棋風」が出てくる。

これは将棋や囲碁に限らず、どんな世界でも通用する話ではないだろうか。個性やスタイルを持つにいたるには、まずは一定レベルまでの訓練が必要なのだ。

どんな分野であっても、確立された方法で訓練したり、うまい人をマネするだけで、一定のところまでは到達できる。この訓練の段階では、個性やスタイルのことは考えず、ひたすら上達をめざして訓練するのがいい。個性やスタイルは、そのあとの話だろう。
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