2011.07.28
鉄骨のようなドラムンベース Ray Keith 『Classified』 (1999)
最近、昔好きだったドラムンベースをまたちょくちょく聴いている。Ray Keithの『Classified』(1999)は、そんな中の1枚。



Ray Keith - Obe1
http://www.youtube.com/watch?v=IVkjs8uriy8

Ray Keith - Chopper (Millenium Mix)
http://www.youtube.com/watch?v=K6HnOe61zyc

Ray Keith - Bounty Hunter
http://www.youtube.com/watch?v=DfkhOdWfKjg

この3曲をはじめ、どれも大体こういう調子で、シンプルな要素の組み合わせだけでできた、鉄骨のようなドラムンベースだ。有名なパターンを使いまくり、退屈スレスレの単純さ、もはや記号的とも言うべきお約束の展開がえんえん続く。しかしそれが絶妙に音楽的で、不思議に飽きないのだ。

私は当時、この『Classified』でRay Keithを初めて聴いたのだが、最初はぜんぜんピンと来なくて、「これはカスだ」と思ったものだ。私は4 HeroやRoni Sizeなどは大好きだったので、ドラムンベース自体が嫌いなわけではなかったのだが、Ray Keithは理解できなかった。

しかし、その後「これはものすごくカッコいいんじゃないか」と気づき、完全にハマって、一時はこればかり聴いていた。当時はちょうどIT業界に入ったばかりの頃で、会社の行き帰り、Ray KeithやMore Rockersなどのドラムンベースをよく聴きながら歩いていた。

この数年、私の音楽生活はクラシック中心になり、ドラムンベースのような激しい音楽を聴くことはもうないだろうと思っていた。しかし、最近またテクノやドラムンベースを聴きたくなっているのだ。やはり、かつて自分が好きだったものからは、一生離れられないのかもしれない。