2012.10.18
ジャネーの法則 なぜ歳をとると時間が早く過ぎるのか
ウィキペディア - ジャネーの法則
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8..

<ジャネーの法則(ジャネーのほうそく)は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネが著作で紹介した法則。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に解明した>。

<簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)>。

<例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる>。

こんな法則があったのか。「法則」といっても、科学法則ではなく、説明の方便に近いが、まあまあ当たっている気はする。

「充実した時間は早く過ぎるが、あとからふりかえると長かったように感じられる。退屈な時間はなかなか過ぎないが、あとからふりかえると短かったように感じられる」、という説も聞いたことがある。これもすごく当たっていると思うのだが、誰の説だったろうか。

あとからふりかえったときの時間の長さは、「何をやったか」という思い出で構成されているのではないだろうか。だから、いろいろなことをやった時間は「長かった」ように感じられるし、たいしたことをしなかった時間は「短かった」と感じられるのではないか。

ジャネーの法則は、心理的な時間の長さを年齢とむすびつけているが、「なぜそう感じるのか」のメカニズムは説明していない(原典には書いてあるのかもしれないが)。私の考えでは、子供の頃のほうが毎日が驚きの連続で、ひとつひとつの体験が強烈なので、「思い出」になりやすい、というのがありそうに思う。

人間は歳をとるにつれて、世の中を理解していき、驚きが減っていく。よって、ひとつひとつの体験が「思い出」になりにくくなるので、あとからふりかえったときに「短かった」と感じるのではないか。