朝日新聞デジタル - 脱走ザル「ムコドノ」捕獲　動物園職員ら３０人がかり（2012年10月22日9時59分）
http://www.asahi.com/national/update/1022/NGY201210210030.html


脱走したムコドノ＝東山動物園提供

＜名古屋市千種区の東山動物園から１５日に逃げ出した雄のニホンザル「ムコドノ」が２１日夕、約８キロ離れた同市南区赤坪町の住宅街で６日ぶりに捕獲された。現場近くでは朝から目撃情報があり、捜索していた職員らが網で捕らえた＞。

＜午後４時ごろ、住宅の屋根やベランダを移動するムコドノを、職員ら約３０人が包囲。獣医師の麻酔銃が命中したが、効き目がない様子で、電線をつたって包囲網を突破した。「逃走劇」が続いた後の午後５時ごろ、コンテナ貸倉庫の下に潜り込んでいるムコドノを再び発見。棒で追い出して網で捕らえた＞。

私が大好きな、動物脱走のニュースである。

動物が脱走すると、関係者や付近の住民は大変だろうが、無関係な傍観者としては、やはり笑ってしまう。動物が街なかを走り、関係者が追いかけているという構図が、どうしてもコミカルで、笑いを誘う。

特にこのニュースの場合、脱走したのがニホンザルで、名前が「ムコドノ」というのが傑作だ。＜住宅の屋根やベランダを移動するムコドノを、職員ら約３０人が包囲＞とか、＜コンテナ貸倉庫の下に潜り込んでいるムコドノを再び発見＞とか、笑わずにはいられない。

朝日新聞デジタル - ボスザル「ムコドノ」壁越え脱走　名古屋・東山動物園（2012年10月16日12時52分）
http://www.asahi.com/national/update/1015/NGY201210150009.html


写真：地図を前にムコドノ捜しに追われる動物園の職員ら＝１５日午後５時３３分、名古屋市千種区

＜名古屋市千種区の東山動物園で１５日、雄のニホンザル「ムコドノ」がサル舎から逃げ出した。隣接する植物園内で目撃情報があり、職員ら約６０人で付近を捜索したが、この日は日没までに見つけることができなかった。１６日も午前６時から捜索を再開する＞。

＜動物園によると、サルが逃げ出したのは午後１時４５分ごろ。獣医師らが雌ザルに繁殖を抑えるホルモン注射を打とうとサル舎に入ったところ、驚いたムコドノが高さ約１０メートルの鉄塔を駆けのぼり、約４．８メートル離れたところにある高さ約６メートルの壁を飛び越えてしまったという。この日は休園日で園内に来場者はいなかった＞。

＜サル舎ではかつて、約４メートルの壁をサルが飛び越えてしまった例があり、対策として壁を約２メートル高く改良した。１５日夕に会見した橋川央（ひさし）園長は「想定をはるかに超えている」と話した＞。

こちらは１６日の、脱走時のニュース。ムコドノが脱走した経緯が書かれていて、これがまた笑える。獣医師がホルモン注射を持って入ってきたのを見て、ムコドノが驚き、高さ約１０メートルの鉄塔を駆けのぼって、４．８メートル離れたところにある高さ約６メートルの壁を飛び越えた、とのこと。ムコドノは獣医師の注射を見て、殺されると思ったのだろうか。その驚きぶり、必死の逃げ方がハンパではない。

ムコドノは捕まって、また動物園に戻された。関係者はホッとひと安心だが、何か祭りが終わったような、一抹のさびしさもある。ムコドノは脱走していた６日間、外界でどんな体験をしただろうか。そして動物園に戻されたいま、どんな気持ちで過ごしているだろうか。


関連：
ウィキペディア - ニホンザル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B..
ウィキペディア - 東山動植物園
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1..

関連エントリ：
全裸のスペイン語男、皇居のお堀を遊泳
http://mojix.org/2008/10/08/zenra_gaijin