2013.01.07
穂積陳重『法窓夜話』(1926年) 法に関する古今東西のエピソードを100個集めたエッセイ
ウィキペディア - 穂積陳重
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%82..

<穂積 陳重 (ほづみ のぶしげ、1855年8月23日(安政2年7月11日) - 1926年(大正15年)4月7日)は、愛媛県宇和島市出身の法学者。日本初の法学博士の5人の1人。東京帝国大学法学部長。英吉利法律学校(中央大学の前身)の創立者の一人。貴族院議員。枢密院議長。勲一等旭日桐花大綬章男爵>。

<梅謙次郎、富井政章とともに現行民法典の起草にあたり、中心的な役割を果たす。商法法典調査会の委員でもある>。

穂積陳重(ほづみ のぶしげ)は日本初の法学博士の5人のうち1人で、日本近代法の制定に貢献した人物とのこと。

その穂積陳重のエッセイ『法窓夜話』(1926年)が青空文庫に入っていて、これがおもしろい。

青空文庫 - 図書カード:No.1872 法窓夜話
http://www.aozora.gr.jp/cards/000301/card1872.html

法に関する古今東西のエピソードが100個集められていて、一般向けのエッセイとして書かれている。100年近くも前の本なので、日本語はさすがに古めかしいが、くだけた記述なので、わりと読みやすい。

法の美濃紙 - 法窓夜話目次
http://tsaya.sakura.ne.jp/minogami/yowaindx.html

青空文庫と同内容だが、こちらのほうが1話ずつページが分かれていて、レイアウトも読みやすいので、こちらで読むのがいい。

アタマから順に読んでいってもいいが、いくつかひろい読みして雰囲気をつかみたい人には、

一六 竹内柳右衛門の新法、賭博を撲滅す
五〇 憲法
六一 フランス民法をもって日本民法となさんとす
六二 民権の意義を解せず
六五 ジョン・オースチン夫人サラー
六八 筆記せざる聴講生
七四 酩酊者の責任
八八 現行盗と非現行盗
九○ 家界と領海(ランス・ショットとカノン・ショット)
一○○ 法諺

あたりがおすすめ。