2013.05.18
「6次産業」とは
ウィキペディア - 第六次産業
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC..

<六次産業(ろくじさんぎょう)とは、農業や水産業などの第一次産業が食品加工・流通販売にも業務展開している経営形態を表す、農業経済学者の今村奈良臣が提唱した造語。また、このような経営の多角化を6次産業化と呼ぶ>。

<農業、水産業は、産業分類では第一次産業に分類され、農畜産物、水産物の生産を行うものとされている。だが、六次産業は、農畜産物、水産物の生産だけでなく、食品加工(第二次産業)、流通、販売(第三次産業)にも農業者が主体的かつ総合的に関わることによって、加工賃や流通マージンなどの今まで第二次・第三次産業の事業者が得ていた付加価値を、農業者自身が得ることによって農業を活性化させようというものである>。

最近、この「6次産業」ということばを知った。農業は第1次産業だが、食品加工(第2次産業)や流通・販売(第3次産業)も自分たちでやろう、というアプローチを指すらしい。

<ちなみに六次産業という名称は、農業本来の第一次産業だけでなく、他の第二次・第三次産業を取り込むことから、第一次産業の1と第二次産業の2、第三次産業の3を足し算すると「6」になることをもじった造語であったが、現在は、第一次産業である農業が衰退しては成り立たないこと、各産業の単なる寄せ集め(足し算)ではなく、有機的・総合的結合を図るとして掛け算であると今村が再提唱している>。

当初は「1+2+3」で「6次産業」だったが、いまは「1×2×3」らしい。まあ語呂合わせだけど、どっちにしても話の筋が通っていて、よくできてる(笑)。

<例えば、農業のブランド化、消費者への直接販売、レストランの経営などが挙げられる>。

<各次の産業の連携による農村の活性化や、農業経営体の経営の多角化のキーワードとして提唱される>。

たしかに、最近は都心でも「ファーマーズ・マーケット」みたいなのがよくひらかれているし、各地の直売所も盛り上がっているみたいだ。ネットの通販でも、地元の特産物や有機野菜など、人気があるようだ。農家が消費者と直接つながるようになれば、中間業者は困るかもしれないが、農家と消費者にはメリットだろう。

ここ数年くらいで、わりと若者向けの雑誌でも、農業の特集をよく見かけるようになった。農業は高齢化がすすんでいると言われるが、いっぽうで、若者のあいだでは農業がいくらか人気化しつつあるように見える。日本の農業は、これからおもしろくなってくるかもしれない。