2003.08.23
SOXのかわりにYAMLがやってきた
SOXというXMLの簡易記法がある。私はこれを2002年3月に発見し、「1年以内にブレイクする」と予言した。XMLはどう考えても人間が直接読み書きするものではなく、XMLと互換で(同じ情報を含み)、もっと人間にやさしいフォーマットが必要だと確信していた。

しかし2003年8月現在、SOXはまだブレイクしていない(私の予言は見事に外れた)。雑誌などではいまでも、XMLのソースをよく載せているが、XMLは冗長だし、ホント読みにくくて困る。

「Linux magazine」の連載で、以前Ruby作者のまつもとさんYAMLを紹介していた。それはSOXと同じ動機の、XMLの人間用簡易記法である。そこでYAMLを初めて知った私は、「なんと、SOXがブレイクするかわりに、こんなものが出てきていたのか‥」と思った。

SOXがいまいち広がらないのに対し、YAMLはまあまあ広まっているようだ。SOXのほうが早かったのに、YAMLのほうが広まっている理由は、YAMLはプロジェクト的なひろがりを持っていたからだろう。技術は広まらなければ意味がない。

私はシンタックス的にはSOXのほうがやや好みだが、YAMLも悪くないし、とにかく生XMLを読み書きしたくないだけなので、YAMLがもっと普及してくれればいいと思う。生XMLの読み書きは、人類にとって大いなる時間の無駄だ。
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