2003.09.24
「できるはずだ」 と 「ほらどうだ」 のあいだには天地の開きがある
My Two Cents経由で、「Googleの秘密 - PageRank 技術はどれほどのものか」というページを知る。

LINKED」などもそうだが、私はこういうネットワーク理論みたいなものにすごく興味がある。

このページはPageRankの解説だけでなく、末尾の「PageRank 技術はどれほどのものか」というところに、いいことが書いてある。

たしかに、斬新かつ巧妙なアイデアさえあれば、あとは教科書的な手法を組み合わせるだけであっても、Google に匹敵する(あるいは凌駕する) サーチエンジンを作れる可能性はある。現に Google 自身が身をもって示しているとも言える。だが、それを実際に出来る人は驚くほど少ない。仮想モデルで「できるはずだ」ということと、動くものを示して「ほらどうだ」ということの間には、天と地ほどの差があるのである

頭の中でなんとなく理解できることとそれを実現できることとの間には、絶対に埋めることの出来ない格差があることを銘記すべきだ。あまり軽々しく考えてはいけない。

このテーマは私はずっと興味を持っていて、以前「構想、設計、実現」(2003/4/24)でもこれについて書いた。

私自身、アイディアを思いついてしまえば半分終わったように錯覚しがちな人間なので、自制をも込めて、このことは意識するようにしたい。

アイディアを思いついたり、ただ知っているだけなら、わりと誰でもできる。それを実際にかたちにしていく制作過程こそが価値を生むのだし、そこがビジネスにもなるのだ。