2003.11.15
Mark ShuttleworthがサポートするSchoolTool プロジェクト
学校の運営に役立つツールをオープンソースで作ろうという「SchoolTool」プロジェクトを知る。

The SchoolTool Project
http://www.schooltool.org/

ビジョンのページによると、ティーチング・ソフトウェア(いわゆるeラーニングシステムなどのことだろう)ではなく、学校運営全体に役立つものを目指しているらしい。

SchoolTool will draw members of the education community: staff, students, parents, alumni and administrators into a tight-knit community with instant access to relevant information.

スペックのページには、「Metamodel of Courses and Resources」「Student and Staff Mobility」「Group Memberships Model」「Calendaring Functionality」といった言葉が並んでおり、SchoolToolの目指すものがいわゆるラーニングツールではないことがわかる。

アーキテクチャのページによると、プラットフォームとしてPythonとZODB(Zopeのオブジェクトデータベース)、WebポータルアダプタとしてZopeとPHP-Nuke、Fatクライアント(Webではないデスクトップアプリ)としてはwxPythonなどを使うようだ。

SchoolToolプロジェクトをサポートしているShuttleworth Foundationは、民間人として2人目の宇宙飛行士としても知られる南アフリカの富豪、Mark Shuttleworth氏の財団。

大金持ちの財団が出資するオープンソース・ツールの開発プロジェクトという点、そして技術としてPythonやZODB、wxPythonなどをチョイスしている点でも、ミッチ・ケイパー率いるOSAFによく似ている。

教育系はMITなどコンテンツ系の動きもあり、面白くなってきた感じだ。Zope的にも、オーストリア政府がPloneを推奨したのをはじめ、教育系はもっとも可能性のある分野でもある。

ネタ元:
Small Values of Cool : SchoolTool
SchoolToolプロジェクトについて<Think SAP for schools>と書いている。