ブローデルとキケロー
大阪で、本を2冊買った。
- ブローデル『歴史入門』(金塚貞文訳、太田出版)
- 角田幸彦『キケロー』(「人と思想」シリーズ173、清水書院)
ブローデルの名や『地中海』、アナール派といった言葉だけは聞いたことがあったが、この本を読んで、アナール派やブローデルのアプローチを初めて知った。
ブローデルの「歴史」は、政治史を中心とした従来の線的な歴史ではなく、その時代の空間のひろがり、そして人々の日常生活(ブローデルはこれを「物質生活」と呼ぶ)の層を重視した歴史だ。
いまごろブローデルかと言われそうだが、私にとっては、歴史本としては『情報の歴史』以来のエキサイティングな1冊となった。
本書の原題は『資本主義の活力』だそうだが、これを思い切って『歴史入門』にしたのは正解だろう。鈴木一誌によるブックデザインも素晴らしい(学術書こそ、こういういいブックデザインであってほしい)。
そして、いまのところマイ古代ブームの中心である、キケローの手ごろな1冊。
初めての土地に行くとき必ず地図を用意するように、これが私にとって当面、キケロー世界の地図になりそうだ(あと高田康成『キケロ ヨーロッパの知的伝統』(岩波新書)も)。
とりあえず、キケローとラテン語のページを作成。
- ブローデル『歴史入門』(金塚貞文訳、太田出版)
- 角田幸彦『キケロー』(「人と思想」シリーズ173、清水書院)
ブローデルの名や『地中海』、アナール派といった言葉だけは聞いたことがあったが、この本を読んで、アナール派やブローデルのアプローチを初めて知った。
ブローデルの「歴史」は、政治史を中心とした従来の線的な歴史ではなく、その時代の空間のひろがり、そして人々の日常生活(ブローデルはこれを「物質生活」と呼ぶ)の層を重視した歴史だ。
いまごろブローデルかと言われそうだが、私にとっては、歴史本としては『情報の歴史』以来のエキサイティングな1冊となった。
本書の原題は『資本主義の活力』だそうだが、これを思い切って『歴史入門』にしたのは正解だろう。鈴木一誌によるブックデザインも素晴らしい(学術書こそ、こういういいブックデザインであってほしい)。
そして、いまのところマイ古代ブームの中心である、キケローの手ごろな1冊。
初めての土地に行くとき必ず地図を用意するように、これが私にとって当面、キケロー世界の地図になりそうだ(あと高田康成『キケロ ヨーロッパの知的伝統』(岩波新書)も)。
とりあえず、キケローとラテン語のページを作成。