2003.12.06
Power Law (ベキ法則)
Laura Trippiが「Power Laws, Discourse, and Democracy」で、WebサイトやBlogの人気度にあらわれるPower Law(べき法則)について書いている。

Power Law(べき法則)は、「パレートの法則(80対20の法則)」として知られるものに似ている。少数の人気サイトに大半の人が集まり、大多数のサイトには少数の人しか来ない、といった分布をグラフに描くと、右肩下がりの両対数グラフ(例はここここここを参照)になり、この法則をPower Law (ベキ法則)、これにしたがう分布をPower Law Distribution(べき乗分布)という。

私はこの話を『LINKED(新ネットワーク思考)』という本で知っていらい、いつかちゃんと勉強したいと思いながら、まだできていない。

この本によれば、べき法則はWebサイトの人気や貧富の差などの社会的次元だけでなく、液体が固体になる相転移などの自然・物理現象にもあらわれるという驚くべきものだ。

とりあえず、このLaura Trippiのテキストに出てきているページの主なものと、関連ページへのリンクをまとめておこう。

Jakob Nielsen's Alertbox : Do Websites Have Increasing Returns?
同記事のsidebar : Zipf Curves and Website Popularity
ユーザビリティで有名なヤコブ・ニールセンによる97年のテキスト。

Jason Kottke : Weblogs and power laws
腕利きデザイナーの人気Blog。テキストも簡潔。

Clay Shirky : Power Laws, Weblogs, and Inequality
「Social Software」提唱者として有名な人による本格的解説。

Jeffrey Henning : The Blogging Iceberg
目立つ少数の人気Blogと、人気のない多数のBlogという状況を「Blogの氷山」と呼んでいる

丸田 一 : 新しい地域発展論-ベキ法則下での地域の生き方
地方が自立する必要性をべき法則から説くという斬新な論文。