2004.01.30
よく食べ よく生きる
甲田光雄のルーツを辿っていくと、西式健康法の西勝造、桜沢式食養・マクロビオティックで知られる桜沢如一などの名前が出てくる。

さらに、こうした人々すべてのルーツにあたるのが、石塚左玄(1851~1909)という人。「食養の指導者」というページには、石塚左玄は「食養の開祖」だとある。

この石塚左玄を調べていて、毎日新聞社のサイトにある「よく食べ よく生きる」という連載を発見。

よく食べ よく生きる : 世界に冠たる「食養」唱えた日本人
http://www.mainichi.co.jp/area/hokkaido/ishizawa/2003/031009.html

これは石塚左玄を紹介する回だが、この連載、2002年から月2回掲載されているらしく、他の回ではなんと甲田光雄をはじめ、まさに私が興味ある少食・食養ネタのオンパレードだ。

よく食べ よく生きる : 少食は日本を救い、人類を救う
http://www.mainichi.co.jp/area/hokkaido/ishizawa/2003/030227.html
よく食べ よく生きる : 少食は世界平和につながる
http://www.mainichi.co.jp/area/hokkaido/ishizawa/2003/030313.html
よく食べ よく生きる : 「マイナスの栄養学」に市民権を
http://www.mainichi.co.jp/area/hokkaido/ishizawa/2003/030327.html

こんな素晴らしくもアナーキーな連載が、毎日新聞のようなメジャー紙に掲載されているとは、なんとも驚きだ。

連載第1回の

よく食べ よく生きる : アメリカ人が玄米を食べ始めた
http://www.mainichi.co.jp/area/hokkaido/ishizawa/2002/021107.html

を読むと、著者は石沢文規(いしざわ・ふみのり)氏で、<北大文学部中国文学科卒。貿易会社専務などを経て91~96年、道女子短大教授。札幌市北区北7西4、宮澤鋼業ビル地下1階で玄米食中心の食べ処「身土不二」経営。64歳。>という略歴の持ち主。

なお、この第1回に出てくる久司道夫(くし・みちお)は桜沢如一の弟子で、マクロビオティックの普及者としてスミソニアン博物館にも殿堂入りした、アメリカで最も有名な日本人の1人らしい。

この石沢氏の連載「よく食べ よく生きる」を、私は興奮して全部一気に読んだ。中身・文章ともに素晴らしく、ぜひ1人でも多くの人に読んでもらいたい。

昨日掲載された最新回は、ちょうど私も書いたばかりの「マクガバン・レポート」がとりあげられている。

よく食べ よく生きる : マクガバン・リポート
http://www.mainichi.co.jp/area/hokkaido/ishizawa/2004/040129.html

米国のBSE(牛海綿状脳症)に続いて、今度は鳥インフルエンザが猛威を振るっている。イヌイットなど一部の例外を除いて人類は肉食をやめるべきだというのが私の立場だが、仮にそうであれば、どちらの問題も起き得なかっただろう。

私は甲田光雄を知って、少食ゲームを20日ほど前から始めたわけだが、これほど肉食関係で危険なニュースが続出している現在、少食ゲームはいまもっともホットでタイムリーな、大流行のゲームになる可能性があるかもしれない。

ともあれ、今の私にとって石沢氏の連載「よく食べ よく生きる」は面白くてたまらない。これはぜひとも、書籍化して欲しい。