2005.02.01
「文は人なり」パターン
ブログパターンについて書いたエントリコメント欄に、Yukio Andohさんが「Blogger's Pattern」というのを書いてくれた。

「生成に関するパターン」「構造に関するパターン」「振る舞いに関するパターン」という3つのカテゴリで、GoFのデザインパターンを知っている人はまずニヤリとさせられる(「振る舞いに関するパターン」がこの場合、ブログを書く人の「振る舞い」になっているのも面白い)。

しかしその中身は、いいブログを書くためのパターン、見事なTIPS集になっているのだ。
全部で30近くあり、どれもツボを突いている。

個人的には、特に「振る舞いに関するパターン」に入っているものが、心にしみる感じがした。

- ニュースや情報を紹介する際に「面白い」とか「楽しい」とかは使わない。判断するのは読む人。必ず書き手の考えや予測を記述する。
- 悪口、愚痴などネガティブなことは一切書かない
- コメントには文量が少なくてもいいので、必ず返事を書く

といったあたりは、肝に銘じなければと思った。

私が最初に安藤さんを知ったのは、「What's New about Java」(現在は「Java News」)というJavaのニュースサイトの主宰者としてだったと思う。5~6年くらい前で、私はまだZopeやPythonに出会っておらず、Javaをやっていた頃だ。当時「What's New about Java」は、Javaをやっている人ならみんなチェックしていた有名サイトだったように思う。

その後、Java NightやMozillaのパーティなどで安藤さんと直接知り合うことができ、そのすばらしい人柄を知った。

いいブログや文章を書くには、上記のようなパターンやTIPS、「文章術」みたいなものもある程度は役に立つだろう。
しかし最終的には、それを書いている人自身の「人間の質」がにじみ出るのだと思う。

これこそ、「文は人なり」パターンじゃないだろうか。
時代や技術は変わっても、ほんとうに大切なことは変わらない。